膵SPNと私(入院)


7月19日、手術まであと1週間というところで
病院側から手術を延期したいという連絡が来る。
理由としては前回の精密検査編で書いた通り
本来神経内分泌腫瘍はオクトレオスキャンには反応しPETCTには反応しないのだが
私の腫瘍はその反対の結果であり通例から
外れるためもう一度検体を調べ直してから
手術をしたいということであった。

7月30日、再度調べ直した結果
膵神経内分泌腫瘍であろうとの事で
8月20日に手術が決まる。

8月18日 入院
12階まである病院の1205号室という最上階に
入院することとなりとても見晴らしが良かった。
夫と母が一緒に来てくれてまずは医師の話を
聞くこととなった。
術式は腹腔鏡下膵体尾部脾臓切除術というもので
お腹に数箇所穴を開け腹腔鏡を使い膵体尾部と
脾臓を切除する手術との事だった。
また、この手術はダヴィンチというロボットを使用し行われることとなった。

ダヴィンチ手術とは
身体に数か所の小さな穴を作って、そこから内視鏡やロボットアームを入れて、手術部位の3D画像を見ながらロボットアームを操作して手術を行う。医師の操作をロボットが支援することによって、より精緻な手術が可能になるとともに、手術を受ける患者さんの負担を軽減することも期待されている。

何故脾臓を切除するのかと言うと
膵臓にくっついている形で脾臓がある為
膵臓の腫瘍が脾臓に転移してる可能性があるため
また、脾臓は幼少期に免疫に関わる臓器だが
大人になるとほとんど使われておらず
他に古くなった血球を壊す役割もあるが
無くなったら無くなったで他の臓器が役割を担うため
転移していた際のリスクを考えると取ってしまった方が良いとの事。


手術時間は6〜7時間、朝の8時半頃始まり
終わるのは15時〜16時頃だろうとのことだった。

説明を受けた後コロナ禍で家族が病棟に入れないため
母と夫を見送った。
呆気なくサヨナラだったから寂しいとか
考えている余裕もなく次々検査に呼ばれる。

採血は若い男性看護師だった。
「看護師なの?何年目??」と、
とても親しげ?舐めた態度で話しかけてきたため
看護師歴を伝えると私の方が上だったらしく
態度がたどたどしくなる。
そして、動揺したのか1回目失敗。
それを見て、仕事中はどんな人にも
丁寧な対応するのが吉だなと実感する

同じ部屋の隣のベッドの女性は
とても気さくで、私より先に手術したらしく
手術のことを沢山教えてくれた。
ここの麻酔の香りがとっても臭いんだと
言うことを力説していて
少し麻酔の匂いを嗅ぐのが楽しみになった

この日はまだ食事をとれるため
病院食が出たがとっても美味しくて感動した
病院食はどこも大して美味しくないものだと思っていたが
さすが大きい病院だけあって美味しかった。
なんと料金追加で更にいいものが食べられるらしい
お金があれば食べたかった、、、

入院1日目はそれで終了

入院2日目はほぼ手術に必要な検査で終わる。

実際の渡された説明書
手術前日に飲むよう渡された飲料

上画像の飲み物を2本、食事の他に飲むように渡され
飲み始めるがなんとも美味しくない
翌日から食事が食べられなくなるから手術に向け
その栄養を補うためのものだとのこと。

こんな感じで手術に向け
2日かけて準備をしていった。

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