これから

在宅勤務の影響により、大きく仕事への質が変わってくる。これまでは「仕事に行く」と同義語として「会社に行く」が扱われていた。しかし、会社に行かなくても仕事ができるということがわかってくると、従前のstyleで勝負することが難しくなってくる。

オンライン会議をやると如実にはっきりしてしまうのが、発言する人が限られているということ。全く発言する機会がなかったときには、会議から学ぶことはあっても、会議に価値を加えることはできていない。

そして会社にいることで、働いているんだなと周囲に思われていたのが、完全に出てくるレポートであったり、資料であったり、いきなり成果のみで評価されるフィールドに立たされることになる。

会社としても勤務時間での評価ができなくなってくると、これで評価せざるを得なくなる。

練習を頑張っているから試合に出れるのか。上手いから試合に出れるのか。にているとおもう。プロの世界はいくら一生懸命クラブの活動に奉仕しようが、サポーターのために汗をかこうが、試合に出て、チームを勝たせてくれる選手が試合に出る。これがプロの世界。

では、成果さえ出せば何をしても許されるのか?というほど甘くはないのが世界だと僕自身思っている。汗をかくことを怠ったあまり、瞬間は輝けても、継続できない人は何万人と居る。

自分だけがよければいいという世界で、自分だけが力を発揮し続けることは難しい。ライバルや仲間と共に相乗効果を作れるかが、むしろ本当のプロなんだと思うようになった。

つまりリモートワークが日常に入り込み、時間を共有せずとも、結果・成果のみを評価する世界になればなるほど、いかに仲間と共にその団結力を作れるかが問われていくと思う。

これまで同じオフィス、同じ屋根の下で長時間過ごしたことで発生していたような団結力は生まれづらくなる。弱い組織はメンバーの所属意識が薄れ、結束が難しくなっていく。筑波大学蹴球部が今回をきっかけにより強く団結していくのは、この所属意識・帰属意識の強さだと思う。夢や価値観、思想などによる精神的なつながりが強いから。

田嶋会長からOBあてに回ってきたメールは心揺さぶられるものがある。僕らは仲間なんだ。

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