Capitalism Lab シナリオモード2「不動産業界の支配者」プレイ記

英語ではREAL ESTATE MOGUL

Capitalism Labのシナリオモードのプレイ記録その2。
シナリオ2つ目は「不動産業界の支配者」

シナリオの目標

このシナリオの主目標は「市場での不動産セクターの支配」と「年間収益10億ドル」「年間業務利益1億ドル」となっている。
不動産セクターがどうなっているかについては「企業詳細レポート」の「市場占有率」から確認できる。
また、今回は主目標の他にサブとなる目標がある。サブということだからか、主目標よりも先に達成できる数値設定となっている。
内容は「年間収益8億ドル」「年間業務利益8000万ドル」「自己資本利益率8%」「20億ドルの時価総額」だ。
サブ目標を達成すると1000万ドルのキャッシュボーナスが入るので、多少は経営の手助けになるかもしれない。
(個人的にはもう少し報酬が欲しい)

サブ目標
まずはこの目標を目指す
不動産業界の支配者
クリアするとアイコンがつく

経営開始

先に結論から言うと、今回は破産しなかった(その代わり20年かかった)。
というのも、シナリオの1つ目は「飲料、食品、スナック全ての支配」という結構大変な設定だったので、今度も大変そうだと勝手に想像していたが、予想に反して「不動産セクターの支配」の項目が開始後かなり早い段階で達成できた。
スーパーなどとは異なり、アパートや商業ビルは建設してから黒字になるまでが早く、その後もほぼ赤字になることが無い。
そのため、初期段階から赤字状態などは心配せず各地にビルを建てまくれば、それだけで不動産セクターの支配が達成できた。

なんだ、じゃあビルを建てまくってればすぐ終わるのかと考えて、各都市に商業ビルとアパートをどんどん追加していく。
ビルについては家賃の調節くらいしかすることがないので、少し相場より下げつつ、入居率が高いことや黒字であることを確認した後は、ゲームスピードを4や5にして時間をどんどん進めていった。
加えて、なんとなく商業ビルやアパートの横にコンビニやスーパーがあった方が良いだろうということで、いくつか建設した。
仕入れは全て港からだ。
これでしばらく様子を見ていたが、右肩上がりになっているものの、収益性が低い。
商業ビルやアパートは、家賃を上げると入居率が下がるので、入居率を高めるためにはある程度家賃を下げておく必要がある。そのため、全体の収益がそれほど増えないようだった。
メイン目標の年間収益10億ドルどころか、サブの8億ドルさえも遠い。
しかし、不動産の市場占有率を確認すると90%台になっている。
これでもまだビルが足りないのかと考え、さらにビルを足していく。
「都市」の項目を確認すると「住宅需給指標」が都市によって偏りつつあったので、なんとなく各都市で同じくらいになるように調節した。
町は自社ビルだらけになり、ライバルもいろいろと建設するので、段々と新しく建てる場所も減ってくる。

結局、ビルだらけにしても利益を確認すると明らかに足りないので、少し事業を始めることにした。
ここからが、長い戦いだった。

得意分野:時計

「人事レポート」から自分の情報を確認してみると、得意分野が「時計」となっていた。
時計には「高級腕時計」「銀時計」「スポーツ腕時計」「Smart Watch」がある。
Smart Watchは2010年近くにならないと開発もできないようなので、最初は実質3つだ。
研究開発センターでそれぞれを研究しつつ、製造も開始していく。
おまけ程度の事業だと考えていたので、生産に必要なものを港からの仕入れに頼っていた。
革、ガラス、銀などだ。電子部品は一応自社で作ることにした。
各都市に貴金属時計店を建てて、時計を売っていく。
それなりの売り上げで、このまま研究開発も進めばより良くなると言える状況だった。
ここで、もう少し原材料も自社で作ろうかなと考えた。
時計にはすべてガラスが使われている。ガラスをそのまま作ることもできるが、原材料であるシリカの鉱山を建設すればより儲かるのではないかと考えた。が、これは間違いだった。
間違いというより、私の鉱山経営が下手なだけだと思うが、シリカ鉱山はずっとずっと赤字だった。
後から確認したが、時計で使用するガラスはどれも量が少なく、全て1Kg設定となっており、明らかに過剰に生産していた。
例えばテレビや洗濯機なら3Kg、5Kgと使用する。車体に至っては50Kgだ。
この辺りを生産する前提であれば、もう少し上手く消費できたかもしれない。
しかしずっと時計しか作っておらず、シリカを買ってくれる他社も1社だけであり、困っていた。
ただ、この時点では商業ビル・アパート共に低い収益でありながらも確実な黒字を出しており、いくつか建設していた周辺のスーパー、コンビニも良い状態だった。
そのため、このままで良いかとシリカ鉱山はほったらかしになっていた。
「不動産のそれほど高くない収益」と「垂れ流し続けるシリカ鉱山の赤字」が合わされば、会社の業績がぐんぐん上がっていくわけもなく……

その傍らで、スポーツ腕時計に使う電子部品の研究も始めていた。
電子部品はシリコンを使うので、この時ついでにCPUの生産や研究も開始した。
Smart Watchはまだまだ生産できそうになかったが、CPUを使用するので、念のためだった。
ただ、このままだとCPUが手持ち無沙汰になってしまうので、パソコンも生産することにした。
あれ、不動産王は…と思ったが、この時点でも収益がまだまだだったので、新しい事業を開拓していった。
しかしこのパソコンはライバル会社がすでに6社ほどで鎬を削っており、大して研究もしていない我が社が参入したとて、短期間でどうにかなるものではなかった。
このパソコン事業は結果として6年で閉じることになる。
不動産で儲けたお金を新事業に使用するまでは良かったかもしれないが、計画が適当すぎた。
とにかく電子部品もしくはCPUが使えたらと思って、何か独占できそうなものはないかと生産者ガイドを見ていたら「カメラ付き携帯」を誰も作っていない。技術は他社から買う必要があったが、価格が安いので即決で買収を決めた。
この技術買収は後々も何回か行うが、ちょっと価格が安すぎる気がする。
大体2000万ドル前後で買収できるが、他社が全く製造していない、もしくはちょっと生産しているくらいなのでほぼ独占状態となっており、儲けがかなり大きい。
この時点で開始から10年くらい経過していたが、時計産業にライバルが何社か参戦しており、売り上げが都市によっては落ちていた。
新規事業の失敗と時計業界の競争によって、全体の収益としては完全に停滞しており、大きな見直しが必要だった。

事業再編からシナリオクリアへ

そこで、まずは赤字を永久に出し続けていたシリカ鉱山を閉じた。
時計も見るからに厳しそうだったので、徐々に事業を縮小していく。
技術買収したカメラ付き携帯は、なかなかの売り上げだったのでそちらを少しプッシュしていく。しかし1種だけでは厳しい。
そんなタイミングで登場したのが「スマートフォン」の開発ニュースだった。もちろん、速攻で技術買収をする。たったの2500万ドルだ。
各都市で一気に展開する。とんでもない高値でもどんどん売れて、業績がぐんぐん上がっていった。
同時に、貴金属時計店は全て畳んだ。時計の研究もストップし、完全撤退する。
カメラ付き携帯とスマートフォンの2種で攻める考えだった。

しかし、この2種で攻めるのはシリカ鉱山に続き2つ目の間違いだった(本当はもっと間違っているだろうけど)。
Capitalism Lab内でのカメラ付き携帯というのは、いわゆるガラケーの見た目となっている。つまり、時代的には古いものだ。一方でスマートフォンは最新。
現実の世界では、最新技術のスマートフォンが登場した時点で、ガラケーのシェアは縮小していった。
このゲーム、びっくりすることにちゃんとそういった要素が反映されていた。
カメラ付携帯の売り上げが落ちたことに気付いて調べると、項目に「時代遅れ」の赤い字が表示されていた。
スマートフォンはぐんぐん売れている一方で、ガラケーなんてものはほぼ売れないのだ。
だから他社も作らない。自社独占だ。

時代遅れ
時代から遅れたことを示す図

しかしこのカメラ付き携帯、独占状態ということでちょっとずつは売れるのだ。そのため、生産する工場だけ減らして一応販売は続けた。
そんな時、さらに新しい技術のタブレットPCが登場する。
こちらも当然買収し、売り上げを一気に伸ばした。
時計、PC、シリカ鉱山などの失敗から、ようやく事業が軌道に乗り出した。
営業成績はぐんぐん上がった。
最後の仕上げに、他社にほぼ独占されていたゲーム事業の技術買収にも乗り出し、ゲーム業界へ参戦を果たす。
この1年後、シナリオの主目標を達成した。
ほとんどカメラ付携帯とスマートフォンのおかげだ。

こうして経営開始から21年後、不動産王となった。
中盤からほとんど新しいビルやアパートを建設していなかったが、それでも不動産セクターは不動の1位をキープし続けた。

シナリオ達成
前回は4年なのに今回は21年……

時間はかかったが、色々な事業に手を出しては撤退したり、技術が時代遅れになるのは現実っぽいなと思えて面白かった。
やっぱりこのゲームは独特な面白さがある。
まだ知らない仕様が多くありそうなので、これからも楽しめそうだ。

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