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バリ鬱の日の話


起きたら何の気力も無くなっていた。
たまにある理由もなしに訪れる事だけど、
どうしてもどうにもできない。
寝てる間にどんどん気力が私から抜け切ってどこかにいってしまったらしい。
そんな事が悲しくて泣いた。

天気がいいから散歩に行った。
天気が良すぎて泣いた。

気力を取り戻すために美味しいものを食べようと思って1人でなんとか近くのパスタ屋に行った。
クリームソースが食べたかったのにトマトソースを頼んでしまった。
とても美味しかったけど帰り道泣いた。


そんな日が3日間くらい続いた。

友達と飲みに行く約束があったから本当は寝てたかったけど、なんとか行った。
結局めちゃくちゃ楽しくて朝6時まで遊んだ。

次の日酷い二日酔いと酷い眠さのまま仕事に向かった。それでも悲しくはない。
気力が戻ってきたみたいだ、
少しの不健康と引き換えに。


あまりにも単純だ。
自分が単純で良かった。

無気力は怖いから。




完。



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