無題

短歌をつくり始めて、1年が過ぎた。
去年は、大切なものをふたつなくした。
なくしものの、多い人生だった。
せめて十代までは、両手いっぱい抱えきれないものを
与えられ、零れ落ちるものを拾うくらいに生き、
少しずつ、少しずつ、年を取ってから
なくしていきたかった。

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