日日是好日

「日日是好日」

日毎にコロナ騒ぎが酷くなるころ、ふと目に留まった一冊『日日是好日ーお茶が教えてくれた15のしあわせ』このタイトルに惹かれて注文した。お茶を始めた娘に買ったはずのこの本をパラパラとめくったら、どんどん引き込まれていった。そこにあったのは「禅の世界」

「ちゃんとここにいなさい。そして一つ一つに心を入れなさい」

先の見えない不安や断ち切られた経済に嘆き、今するべきことも見当たらずオロオロする私にとってこの言葉は、ピシャリと背筋が伸びる。そんなメッセージだった。

「雨の日には雨の音を聴きなさい」
「雪の日は雪を、夏には暑さを、、、」

どんな日もその日を思う存分味わうこと。どんな大変な苦境の時でも、その状況さえも楽しんで生きること。

「ここにいるだけでよい」　

自分に優しくなれた。
ここから前に進もう！と思えた。

お茶は、一つ一つの動きに意味があって、言葉ではなく所作で表すようで、なんとも奥ゆかしくて美しい。これからお茶を学ぶ娘が、何を見て何を感じていくのかとても興味深く羨ましい。

最近わたしは、自分を見つめて自然の音を聞くようになった。そして、いつも「ここにいる」ことを心掛けている。

ではまた。次の更新でお会いしましょう。
三木美加子