○ 子の入院 〜 ふりかえり


 生後1ヶ月頃に紹介状を持って大きい病院を受診した。産まれて間もない子を外へ出すというだけで緊張しながら夫と3人でタクシーに乗った。

 診断を聞きながら気が遠くなりそうだった。先生の声のトーンから深刻な事ではないらしく夫もそれを理解していた。私は現実を受け止めきれず悩んだ。翌月には入院を勧められたが決断するのは難しかった、その症状は自然に治る可能性がゼロではなかったから。親が子の治療の決断をしないといけない、どうしたらいいんだろうとぐるぐるした。

 夫とは何度も話し合い、何とか入院せずに自然に治らないか探り、夜は3人でお祈りした。

 年明けに入院予約の決定をして3月に入院になった。1週間ICUにいてたくさん管がついていた、看護師さんが優しくてお話するのが楽しかった、『 ○時にミルクを飲んで夜はぐっすり寝てましたよ、朝はご機嫌ですよ 』。

 毎日行く場所があっておにぎりを買ってロビーで食べて良いリズムだった。
 普通病棟に移り、子は持ち前の穏やかさでニコニコしていて私が帰る時も泣かなかった。
 搾乳だけあったけど家で私も夫もすごく休めた。寂しそうな空のベッドには子が必ず元気に帰ってくるんだと期待していた。

 2週間位で退院になり面会の日々が終わった。退院後はミルクをよく飲み体重が増えて元気になったなと思う。とても悩んだけど入院して良かったんだなと思う。

(ダウン症の子は乳幼児の頃に入院したり大きな治療を乗り越える子が多いそうです。)
  


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