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【書籍紹介】ハンナ・アーレント - 全体主義の起源

貧富の格差の拡大、抑制のない資本主義が次々に起こす金融・経済危機、取り残される人たちの増加、排他主義の台頭、右傾化の増大、それに伴う国際協力の相対的意味の喪失と自国優先主義の増長など、今、世の中は不穏な空気に満ちています。

ハンナ・アーレントの『全体主義の起源 Elemente und Ursprünge totaler Herrschaft』はナチスの追跡を逃れてフランス経由で渡米した著者が1951年にまず英語(The Origins of Totalitarianism)で発表した、全体主義研究の画期的な著作です。1955年にドイツ語版が発行されました。かなり重いテーマで、1000ページを超える重い本ですが、現代の世相にも適用できるので、Blinkistという本の要約をオーディオで聞けるドイツ語アプリでも紹介されています。

なぜ本書が現代でも意味があるのかと言えば、本書がただのナチス批判ではなく、全体主義が広く受容される社会心理的な基盤についても深く考察しているからです。

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