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新しい仕事

お久しぶりです。
御神楽 樹林です。

前回の更新から、かなり経ってしまいましたが、思い立って久々に記事を書いています。

実は今は、ばねの会社ではなく、別の会社に務めています。
そんな経緯も含めて、今回の記事は簡単な振り返りをしてみようかなと思います。


○バネ作りから一転 事務員へ

もう1年以上前の事ですが、ばね作りを続けていたある日、会社の大変革計画の一旦として、私は製造員から事務員への異動となりました。

異動の件を伝えた時、今まで所属していた製造部の部長には、「その部に必要な人材であれば、会社から異動の辞令が出ることはない。」といったような事を言われました。

そのような事もあり、製造員としての私の立場の危うさや、宙ぶらりんな状態から、「異動した方がよいのかも。」と思い、異動を決心するわけですが、それが後に会社を辞めなくてはいけないほど、精神的に追い込まれるきっかけとなるとは、この時は思ってもいませんでした。

もちろん、事務員なんて未経験ですし、引き継ぎ期間も半年もない状態。
おまけに数学が苦手なので、ちょっと複雑な計算もできなかったりしました。
その時に言われた言葉が、「大学院を出てるのに。」「社会人としてなってない。」でした。

「大学院を出ているから頭がいい。」みたいな色眼鏡をかけられたところで、別に頭がよいわけではないし、私は文系の大学出身です。
畑からして、もう違うのです。

その他にも「挨拶が暗い。」「教えてもらう姿勢がなってない。」などなど、様々な事を言われました。

いずれの内容も、確かにそうなのかもしれません。

毎日のように何かしら言われる日々に、
もはや私には、人格否定をされているようにしか思えませんでした。
そうしてだんだん、精神的に参ってきてしまい、会社を辞める決断をしました。

○派遣社員として工場に勤務

こうして会社を退職する事になったわけですが、その時に会社側で、とある派遣会社を紹介してくださいました。
いずれにせよ、生活の事もあるので、派遣でもなんでも働かなくては、と思い、とある会社を紹介していただきました。
その会社が、今、私が派遣として務めている会社です。

なんだかんだで今の会社に勤め始めてから、一年と半年ほど経ちました。

○スポット溶接の仕事

では、現在はどのような仕事をしているのかというと、主にスポット溶接作業を行っております。
スポット溶接は、「抵抗溶接」とも呼ばれ、金属板2枚を重ね合わせた上で、上下を電極で挟み、圧力をかけた状態で通電し、電気抵抗による熱で部分的に金属を溶かして溶接する方法です。
いわゆる「スポット溶接機」と呼ばれる専用の機械を使用し、半自動で作業します。
電極には圧力がかかるので、うっかり指を挟んだりすると危険なので、その点は十分に注意する必要があります。
ほぼ一日中、品物を生産するルーティンの繰り返しですが、作る品物はある程度決まっているとはいえ、種類もいろいろ。
いわゆる「アッセンブリ」と呼ばれる組み立てメインです。

○見えなくても使われているかもしれないロマン

以前の仕事はバネの製造。
新しい仕事はスポット溶接による、部品のアッセンブリな訳ですが、結局は何かを作る事が好きなのだろうと思います。

どちらの仕事に関しても、製造したものは中の見えない部分に組み込まれてしまうので、外側からは見えないのですが、それでも必要な部品です。

他の部品と組み合わさって、今日もどこかで使われているかもしれない、役立っているかもしれない。
もしかしたら、海外なんかにも言ってるかもしれない。

そう思うと、ロマンを感じずにはいられません。
作ったものが何年も見えないところで、様々な場所で使われる。
それって、素敵な事だと思うのです。

○結局は物作りが好き

なんだかんだいって、私はものを作るのが好きなのだと思います。

機械は、人が思っているよりもずっと繊細です。
機械はモノを言えませんが、人に感覚として何かを訴えるように思います。
「異音がする」「溶接する時の感覚が違う」などなど。
もちろん、機械の声なき声を聞くためには、それなりの経験も必要になると思います。

そうして、より良い品物を作っていく事ができたのなら、素敵な事だと思います。

長くなりました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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