その人が信じるもの

院長の田邉です^^


先日のことだが患者さんから、症状が変わらないから当院での治療を終了にしたいと連絡があった。当院は去る者は追わない方針なので、それは全然構わない。

これに関連して話を思い出した。


アドラー心理学を学んでいる時に覚えている話。

ある夫婦がいて妻が夫の浮気を疑っている。夫の浮気を示す証拠を探すと出てきた、こんな話だった気がする。これには続きがある。

本当は夫の浮気を示す証拠なんて無かったかもしれない。浮気を疑っているので、色々出てきた物を浮気と結びつけることで証拠となったである。

うろ覚えで申し訳ないがこんな流れだった。


何を言いたいかというと、ある症状、例えば痛みがあったとする。

事実かどうかは置いといて、骨の変形・神経の圧迫などが痛みの原因であると根っこから信じているのであれば、それが原因になりえる。


しかし、当院ではそのような方針では治療をしてないので、寄り添うことが出来ない。だから、話を聞いて事実を伝えて、治療をして結果を示すことで新たな治る道を示すことが出来る。

「治るかもしれない」「良くなるかもしれない」そのように思考を転換させてあげることが治療者のすることだと思う。

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