見出し画像

◆呼吸のためのヨガ

プラーナは生命力/エネルギーを意味し、ナーディという経管に流れます。

この経管は現代の技術で確認することができませんが、72,000本(もしくは72,000本が対になっている)体中に張り巡らされていると言われています。
目に見えるぐらいの太さを持つ血管ですら詰まるのに、目にも見えないナーディはある種、大変詰まりやすいのではないかと想像できますよね。

ナーディが詰まると、そこからエネルギーが外に漏れてしまい、全体のプラーナの量が減ってしまいます。
プラーナが少なくなると、疲れやだるさなど体の変化を感じます。
目がかすんだり耳が聞こえにくくなったり、、といった五感にも症状が出ます。
さらには、集中できない、思い違いをする、忘れっぽくなる、、などのマインドにも症状が出ます。

これらの症状は睡眠・食事・入浴・適切な運動などによって、ある程度は改善されます。

ただ、ナーディの詰まりを取らないと根本的解決にならないのです。
その解決策はプラーナーヤーマ(呼吸法)です。

プラーナーヤーマは、生命力を拡張させるという意味合いがあります。
プラーナ+アーヤーマというサンスクリット語なので、プラーナヤーマだとプラーナ+ヤーマになってしまいますね。プラーナヤーマと呼ぶのは間違いなので気を付けましょう。

ヨガの経典 ヨーガスートラにおけるプラーナーヤーマの定義は意識的/意図的に制御された呼吸で、普段行っている呼吸とは違うということです。
無意識じゃない呼吸によって、ナーディはお掃除されてエネルギーは増幅されるのです。

・・・

ヨガが成熟していくほどに、’目に見えるもの’から’目に見えないもの’を追求します。つまり、からだへの意識から呼吸への意識にシフトします。
それでも呼吸への意識は難しいもので、「同じポーズをしても呼吸の入り方が日々違う」ことを意識するのが呼吸への意識というわけではありません。

体を使った練習であるアーサナは、当然ながら体に意識を向けます。
それと同時に呼吸にも意識を向けるのが呼吸のための練習で、息を吸ったときのかたち(体)への意識と息を吐いたときのかたち(体)への意識です。

吸う息と吐く息のそれぞれの間に2秒以下の吸ってもない吐いてもない’間’を入れることは呼吸の原則
その’間’に、吸い切ったときの一番心地よく伸びている瞬間を味わうし、吐き切ったときの下腹部がペタンコになっている瞬間を味わうのです。

アーサナでは動的(流れを活性/プラーナ・シャラナ)な手法から始めて、必要に応じて静止(浄化/プラーナ・ショーダナ)して数呼吸行います。

こうしてアーサナから得られる効果=ラジャスを下げることが獲得できて、より浄化を促進するプラーナーヤーマで明晰さも獲得できるんです。

朝の練習を例え短時間でも毎日ぜひしていただきたいのは、プラーナが増幅して元気いっぱいで1日を始める準備ができるからです。

①思考や五感がクリアになって、日中のパフォーマンスが上がる
②ダラダラしたり無駄に疲れたりすることもなく1日を過ごすことができる

そんな日々行う練習を公開し始めました!
その時々に合わせて練習を自分に合わせていく様子をご覧いただけたらと思ってます。

前提として動画は私に合わせた練習で、ご覧いただいている方向けというわけではありません。
それは個人の年齢や日々の活動量や(体やメンタルの)状態によります。
もっとアクティブな方がいい人もいたり横になって行う方がいい人もいるわけで、ふーーんと思ってご覧いただきたく。
また、それがレッスン動画を配信できない理由でもあるのです、、


Mika(@mikachant)でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?