月を捕まえたいときみが言う
「おつきさま つかまえたいの」ときみが言う
明るく切り取られた小さなベランダで
虫とり網を空に突き出し
これでもかというくらいに伸びをして
わたしはもうひとつの小さな命を胸に抱え
この童話みたいな景色を目に焼きつける
明日には忘れるかもしれない
でも永遠に覚えているかもしれない
毎日繰り返される小さな奇跡を集めながら
わたしもきみも生きていく
-----------------------------------------------------------------------
みなさん、こんにちは。須藤美香です。
2021年4月に第2子を出産し、しばらくお休みしていました。
さいわい母子ともに健康です。
小さな2つの命(上の子は3歳です)と過ごす毎日は、穏やかでこの上ないしあわせと、カオスな時間を同時に運んできてくれました。
自分がコントロールできる範囲なんて、ほんのわずか。自分のリズムを保ちつつ、子どもたちのリズムに乗っていく。毎日その練習をしている気がします。
7月からは徐々に仕事やその他の活動も再開していくつもりです。まずはこちらの詩から。長女がお月さまを捕まえたいと言った日に、書き留めたものです。
Thank you for reading!