激レアの経済小説家はひたすらユニークな人生を行く
三度目の最終選考。
会社を辞めてから2度目の挑戦である。
私は全部違う出版社の違う賞に応募している。
なぜこんなにあれこれ浮遊するのか。
それは私が所属するジャンルがないからだ。
何人かの編集者から言われたことがある。
「どの本棚に入れたらいいのかわからないんですよ」
そうだ……小説にはカテゴリーがある。
ミステリー小説、ファンタジー小説、ホラー小説、恋愛小説などなど。
結局私は経済小説というカテゴリーを選んだ。
さて、選考会。受賞作を選ぶとき、高杉良先生と幸田真音先生の