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【にんげん、このややこしくて愛しきモノーーじぶんが書く歌の向こうにあたしが見てるモノ】

にんげん、このややこしくて愛しきモノ
ーーそれが
あたしの書くすべての歌に通底して流れてるテーマなんだなと

最近
とあるひとが
あたしを紹介して書いてくれた文を見て
じぶんで気づかせてもらった。

そういうのって
他人のほうが
俯瞰で客観的にふわっと全体を見通せるから
的確につかむよね。

あたしの歌の主人公は
どっちかっていうと
(どっちかっていわなくても笑)
ぜんぜん悟ってなくて
煩悩タラタラで

正も邪も
光も闇も
正気も魔も
聖も俗も
善良も鬼畜も(笑)
軸も横道も

ぜんぶ両面ある
矛盾をはらんだ
矛盾に満ちた存在。

でも
人間て
じぶん自身も含めて
みんな例外なくそうじゃない?
ってあたしは思ってて。
たとえ
表面上はどんなふうに見えるひとであっても。

キレイゴトの
表面をサラッと撫でるだけの
公明正大な優等生な
どこに出しても大丈夫な
無難な歌よりも

そんなにんげんの「リアル」を
存在の等身大のなまなましさそのまんまを
そのほんのひとカケラを切り取って描きたい。

じぶん自身では
「心のヒダに分け入っていく歌」が書きたい
って
なんとなくこれまでは
そんな言葉で思ってたけど。

さらに掘り下げて見つめる機会を
今回そのひとがくれた言葉をきっかけに
もらった。

すべてを抱えて
どんなじぶんからも目を逸らさず認めて
まるっと受け容れて
しれっと
ふてぶてしくも健気に生きていく。

そんなにんげんの姿は
いじらしくて
美しくさえある

あたしは思ってるから。

あたしは
そんなところに
にんげんの美しさを見る女だから。

とりたてて意識はしてなかったけど
そんな歌を
気がつけばこれまで
たくさん書いてきた。

これからも
そこから離れないで
あたしは
音楽を
表現を
やっていくんだろうなと思う。

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