会いたい




心が疲れるといつも

赤髪の彼、エイジくんを想って泣いてしまう。





エイジくんは、アバンティーズというグループYouTuberのメンバーの一人で

2019年1月1日に、22歳という若さで事故により命を落としました。



彼のTwitterは「あけおめ」というツイートから時が止まり、新しく更新されるYouTubeに彼が現れることはなくなりました。



彼の訃報が知らされたのは、1月4日でした。

12時頃に中学校の自習室から帰宅し、Twitterを開くとスカイピースのテオくんの"生きてるエイジに向ける言葉しか出てこない"というツイートが目に飛び込んできました。

何事かと思い検索しようと虫眼鏡マークを押すと、トレンドトピックに大きく"アバンティーズ エイジ 訃報"という文字が。

理解が全く追いつかなかったあのときの光景は、今でも鮮明に思い出されます。

当時の私はアバンティーズの動画をあまり見たことがなかったけれど、たくさんファンの方がいるだろうに、何しろこんな若さで、と愕然としました。


どうしても彼がYouTubeに遺したものが見たくなって、気が付いたときには再生ボタンを押していました。

最初に見たのは"「遊園地に集合!」と言ったらどこに集まるのか?【ぼっち遊園地】"という動画。

企画の面白さと、メンバーひとりひとりの個性にとても惹かれたことを覚えています。

見終わった後には笑顔でしたが、Twitterに戻りたくさんの方のエイジくんに向けて綴られた文章を読んでいると、涙が止まらなくなりました。

この日、初めて会ったこともない人の訃報で流した涙は、大切な家族、メンバー、友人を亡くした、彼の周りの方の辛さを思ってのものでした。


以降、アバンティーズの動画ばかりを見る日が続き、二週間が経った頃、エイジくんのことがだいすきになっていることに気が付きました。

泣くことしか出来ませんでした。

だいすきになったことの後悔からではなく、今更遅いという悔しさと、会いたいという気持ちが溢れているのに、会えないことへの悲しさからでした。



今まで何度も時間を戻したいと思ったことがあったけれど、それらとは比べられないほど、心の底から思いました。

時間を戻す力を使い、あの日、エイジくんを救うことが出来ていたのなら。

悔しいけれど、私にも、私以外の人にもそんな力はない。時間は過ぎていくことしかしない。



動画の再生ボタンを押したとき、赤色のない景色を目の当たりにすると、どうしてこの三人が、いや四人が、こんな目に遭わなくてはいけなかったのかと何度も思ってしまいます。

これからだっただろうに。きっと、まだ見たことのないものを私たち視聴者にたくさん見せてくれて、みんなに愛されながら、みんなを愛しながら生きていくはずの人だっただろうに。なんで。なんで。



夜、泣いて眠れない日に、天才ははやく死んでしまうだとか、神様は綺麗な花を隣に置いておこうとするなんて言葉にすがろうとしたこともありました。

でもダメでした。だってそんなの関係ない。
いないものはいないし、会えないものは会えない。



一度も会ったこともない人に、こんなにも会いたくなるなんて。
エイジくんだったから。そう思います。



今日のように、辛くなってしまうときもあるけれど、本当に心からアバンティーズ、そしてエイジくんに出逢えて良かったと思っています。



私が彼をこんなにも好きになった理由は、彼の誕生日に綴ることにします。今書くと、きっと長くなりすぎるので。






アバンティーズは強く、前を向いて突き進んでいるのに私なんかが立ち止まっていてどうする、と思い表に出すことを躊躇していた弱音を、今日はどうしても吐きたくなりました。












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