見出し画像

『第4期関西帝王戦 統率者』の感想(2024/6/29)

2024年6月29日に晴れる屋トーナメントセンター大阪で開催されました『第4期関西帝王戦 統率者』に参加した感想を書きます。


※おそらく統率者関係の大会の感想を読まれる方は統率者に詳しい方が多いと思うため、今回のnoteは一部正式名称を用いず略称を用いています。



【デッキの選択と理由】

 今回の関西帝王戦の環境は6月初めに参加したガチコマオープンとは『モダンホライゾン3』によって一変していると考え非常に悩みました。候補に考えたデッキは非常に多く、箇条書きにするにも非常に多くなってしまうため詳細は省きますが、主に以下の方向性で選択肢を模索しました。

①《むかつき》が使用しやすいデッキ

 主に赤黒系(グリクシス系)のデッキの事を指します。速くて強く、前環境でも勿論強い部類のデッキでしたが、ナドゥの存在によって抑え込んでいたデッキが減ったことにより増加傾向にあるデッキタイプです(抑え込んでいた側が使っている印象)。組むならログレイハンで構築を練っていました。

②《有翼の叡智、ナドゥ》を『使用する』デッキ

 ナドゥを統率者にするわけではなく、ナドゥを組み込んだデッキを指します。6月26日のたろお氏のnoteを読ませていただき、その4戦目のデリーヴィー等がこれにあたります。ナドゥを統率者にする事も最初は考えましたが、デッキパーツが足りなかったこともあって止めました(海王と緑王)。また、ナドゥへの当たりもあまりよくない空気を感じていた事もあり、統率者でみせるのは控えておこうと考えていました。

③やりたい事をやるデッキ

 全部そう。筆頭はステラ・リー。①②のデッキが並び合うと足を引っ張り合うため隙を突いて漁夫れる立場にあったり、今他人の事を考えたデッキを組むだけ損なら無視して押し付けよう、なデッキタイプです。


 以上の観点と、今回同行する友人がログサイを組むという事で①以外で組みたいな^~という甘い考えを混ぜ合わせた結果

《トリトンの英雄、トラシオス》
+《ケッシグの罠師、アレイナ》
in《有翼の叡智、ナドゥ》

をcEDH向けに練りこむことにしました。


【トラアレとナドゥ】

 トラシオスに関しては理解が深いと思いますので(無限マナで勝てる青緑)、アレイナについてと相性の良いカード、どうナドゥに繋がるかを触れます。

アレイナについて

「limited Selvala」

 アレイナは4/3先制攻撃と、あなたがコントロールしていてこのターンに戦場に出たクリーチャーの最大パワーのマナを出せるマナ・クリーチャーです。相性の良いカードは「パワーが高くて軽いクリーチャー」で、《ファイレクシアン・ドレッドノート》を戦場に出せば12個の赤マナを生成する事ができます。(その後大体墓地にいってしまうためその一回こっきり)

アレイナ三大将

《避難の古木》は《緑の太陽の頂点》から持ってくることができる2マナ5/5クリーチャーであり、《ファイレクシアの魂喰らい》は色マナ関係なく出すことが出来る8/8クリーチャーで相性が良いです(他には《ヴァントレスのガーゴイル》がいますが今回は不採用)。そしてコンボカードは、「マナを注ぎ込めばアンタップ出来るカード」であり、《暗黒のマントル》と《威圧の杖》がこれにあたります。(《暗黒のマントル》の場合では4マナ以上、《威圧の杖》であれば5マナ以上出れば無限マナ→無限回復とドローorトラシオスの起動等で勝ち)

カチャカチャ


ナドゥとの相性について

何かで勝てる

 ナドゥ本体に関して言うと、《緑の太陽の頂点》で《避難の古木》以外で持ってこられる緑のクリーチャーであり、他の《破滅の終焉》や《イコリアへの侵攻》、《召喚の調べ》も戦場に狙ったターンで出す必要があるデッキなため採用しており、戦場にデッキから持ってきやすい構築と合わさって入れやすい部類でした。(パワー3もまだ悪くない)
 ナドゥと相性の良いカードについてですが、《暗黒のマントル》はアレイナのコンボカードであり元々採用しています。また、アレイナは速攻を持ちませんが、このターンに戦場に出たクリーチャーには‘’自身‘’も含まれ、仮に起動できれば4マナを生成します。よって《稲妻のすね当て》も問題なく採用できるラインにありました。最後に最もナドゥと相性の良い代名詞な装備品である《手甲》ですが、アレイナのマナ能力は戦場に出たクリーチャーの最大パワーを起動時に参照するため、《手甲》で+1/+0修正が入ると1マナ増えます。

あって良かった+1/+0修正

 よってアレイナにおける《手甲》は《バネ葉の太鼓》であり《極楽のマントル》であり《アンバー・モックス》であるため(?)、98枚の中に押し込むことができました(《ウルザの物語》でマナファクトやドレッドノートと選択可。)。一応補足ですが、ナドゥが戦場に出てきた時に手甲を付けた状態になるとパワー4になるため、《暗黒のマントル》で無限赤マナになり、速攻を付与できたアレイナに装備するとパワーが5になるため《威圧の杖》で勝てるマナが出るようになります。


前文が長くなりましたが、以下からは今回の戦績についてです

【試合結果】


【1回戦】×


ティムナ+クラム
囚われの黒幕、オブ・ニクシリス
トラシオス+アレイナ
マルコム+ティムナ〇

 マルティムが3~4マリして1t《神秘的負荷》を置き維持していたのを無視して三人が展開し合い、ティムクラから走る止めるが引き起こされ、手前の自分が勝とうと走って止められた事で皆が出涸らしになった所を漁夫られた試合でした(デモコンタッサ)。《神秘的負荷》はつよい。

【2回戦】×


トラシオス+アレイナ
悟った達人、ナーセット
ログラクフ+サイラス・レン〇
ログラクフ+テヴェシュ・ザット

 1tにペタルを切って無理やりトラシオス出して何かある感を出し(《否定の力》はある)、2tに《歩行バリスタ》をX=1で立てて牽制スタート、ログサイは1t溜めで2tリス研。ログテヴェは1t溜めて2t《ボーラスの城塞》を唱えてきたので《否定の力》で打ち消し、ナーセットは1t墳墓2t土地とまりタリスマンからミスチューでトップに《意志の力》を置きでスタート。自分の展開を優先したりトラシオスの起動でリソース稼いでも暴れられたらどうにもならなそうなのでバリスタ育成にマナを注ぎ込み、出てきたサイラス・レンを焼いたりしていましたが、ナーセットが土地も伸びず何もできていない状況にあった事もあって止められないログサイに走り切られて負けました。


【3回戦】×


フェイに呪われた王、コルヴォルド
トラシオス+アレイナ
トレストの密偵長、エドリック〇
飛行浄火の戦術家、デリーヴィー

 開幕コルヴォルドの《太陽の指輪》をエドリックが《徴用》してスタート。自分もトラシオスと《ロナスの狂信者》を展開してどうにかエドリックが通らない盤面を維持しようかしてたところをコルヴォルドの《激情》で教信者が焼かれて若干狭まる(エドリックのチビ共削って欲しかった。。)。デリーヴィーは順当に土地置きしながら2t《呪文滑り》。初手キープに《マダラの鉤爪門》を持っていた事もあり、エドリック動きそうならそこで止めて他の準備(生物立てるや除去)をお願いしようかと思っていた矢先、デリーヴィーが順当に土地を置いてナドゥをプレイ。ナドゥと呪文滑り並ぶと流石に面倒なことになると思い鉤爪門を切って呪文滑りをどけてしまい、結果コルヴォルドに除去してもらう事には成功するも(この時コルヴォルドがドロー効果優先で殴りスカスカに)、放置されたエドリックがそのまま展開できてしまい、その時には決まらなかったもののどうにもならない状態になって終了。ナドゥを警戒しすぎた試合でした。


【4回戦】×


トラシオス+クラーク〇
トラシオス+アレイナ
マルコム+ティムナ
パルン、ニヴ=ミゼット

 序盤にクラークが出て放置される中、マルティムから《不屈の解体者》が出て長期戦な試合展開が見えそうな滑り出しに。パルンは非常に苦しそうであまり動けてない中、マルティムの《不気味な雇われ人》が露骨に自分の盤面を潰そうと《調和の神童》をいても狙わず《ドライアドの東屋》やアレイナの除去を徹底し、その返しにトラクラークがコンボを決めようとしたため咎めようとするものの、ナドゥと《ディスプレイサーの仔猫》が出て《永遠の証人》と《はらわた撃ち》を駆使してナドゥの誘発を連打させ、制限時間ギリギリにコンボで勝ち切っていました。(後でマルティムの方と話していたところ、クラークを用いたデッキについてあまり知識が無く、1戦目で自分が当たってた事もあってやること分かってたから狙ったとのこと。自分が英語が拙い事もあってちゃんと説明する事が出来なかったのが良くなかったです。。。)


【5回戦】×(制限時間切れ)


刃砦の災厄、リーア・イヴォール
祖神の使徒、テシャール
トラシオス+アレイナ
飛行浄火の戦術家、デリーヴィー

 序盤にティシャールが展開するも《研磨基地》から落ちる部分が弱すぎてコンボが続かずもたついた中、デリーヴィーは土地から色が出ない状況に悩まされ《一つの指輪》を出すのに精いっぱい、イヴォールもあまり干渉するつもりが無くトークンを展開する方向な状態だったこともあり、《マダラの鉤爪門》で一旦どけて時間稼ぎ。その間に自分はアレイナをキャストし、デリーヴィーはドラ判を出す中(なおこの時には皆統率者が場に出ていました)、イヴォールが《からみつく鉄線》を置きつつ、《サディストの催眠術師》でティシャールを全ハンしつつ、デリーヴィーも7枚→1枚までハンデスし、これ終わったなと思っていると、最後のデリーヴィーの1枚が《流刑への道》だったため、ティシャールを場から消しつつドラ判で出せなくする状態が出来ました。その後トラシオスアレイナが場に出せた状態且つ水面院が置けたため、トップで引けた《破滅の終焉》でX=1で宣言、《ファイレクシアン・ドレッドノート》を戦場に出し、戦場に出た誘発に水面院も引っかけてアレイナから合計24マナの赤マナを生成してデッキを捲るも何も出ず、コンボ失敗(鉄線が相当効きました)。その後皆が皆もたついたことで制限時間が切れました。


【6回戦】〇


トラシオス+アレイナ〇
無限のエルシャ
有翼の叡智、ナドゥ
最高工匠卿、ウルザ

 序盤ラガバンスタート、ナドゥはマナクリスタート、ウルザは島から《魔力の墓所》《太陽の指輪》《彫り込み鋼(太陽の指輪)》《精神石》《フェアリーの黒幕》とやりたい放題。取り敢えずラガバンで殴りつつ、(宝物で大田原構え)ナドゥは《天光を求めるもの》で溜める中、ウルザは土地が引けてなかった事もあって《逆説的な結果》を唱えた所にエルシャから《オアリムの詠唱》(もしかしたら《沈黙》かも)。それでも土地が引けているわけでも無くエンドしたため、ラガバンでウルザを小突きつつ《神秘的負荷》をキャスト。その後は手札にある呪文でナドゥだけを邪魔する事に徹底しつつ、他から唱えられる呪文で手札が肥えに肥え、前ターンにアレイナを出せて《裏切り者の都》が引け、《夏の帳》、《Legolas's Quick Reflexes》の色マナを用意した上でコンボにいける状態が整ったため、《稲妻のすね当て》とナドゥをキャスト。案の定妨害は来ましたがケアしてナドゥをすね当てで踊らせ(手札に《呪われた鏡》もあったため仮に止まりかけてもアレイナからのマナで何とか続けれる状況)、《召喚の調べ》→《波止場の恐喝者》で色マナを確保しつつ《俗世の教示者》で《船砕きの怪物》に繋げて無限マナ。トラシオスでほぼできる限りの占術1ドローを起動し(万一の時に土地を下に置くことでナドゥ展開で土地をアンタップで置くため)、《死の国からの脱出》と《思考停止》、《フェアリーの黒幕》を使って勝利しました(《タッサの信託者》があれば色々省略しようとも考えていたのですが、その前のウルザの展開に対して《意志の力》を撃つ際に手札の青いカードがタッサとナドゥのみだったので切っていました)。

【雑感】

 という事で、今回の結果は×××××〇の1-5で31位!ロソが同成績で同程度の大会で32位だったこともあり、何だか戻ってきた感じを思い出せる結果でした(元々1勝は絶対にしたいと思い持ち込んだためとても嬉しい!)。

 
 まず今回の試合内容ですが、5戦目までの試合の中で、自分の思っているcEDHと現環境のcEDHの感覚の差をひしひしと感じる事が出来ました。元々自分が根っからのミッドレンジ好きという事もあり、構築時点から「せめて会話の出来るデッキに」を軸に打消しや妨害を入れつつしたい事をするデッキを組み、それに合わせて回していました。ですが今はそういう状態ではなく、「会話してくるな!ほんとにしないでくれ!他が勝つだろ!お前も勝ちたいならやめろ!そして勝たせろ!」な回し方が多く、妨害すればするほど他に漁夫られる内容でした。
 よって6戦目は「やりたいことは粗方やらせ、せめて一人だけを潰して他は任せる。」な気分で回すことにし、対面にいたナドゥをいじめ抜いたことで勝てました。(まずウルザは自分の展開を優先する状況で《神秘的負荷》のおやつでしかなく、泳がせて一番細いとこだけ潰せば勝てるやろで放置してました。《神秘的負荷》が強い。以上。)

 また、今回の試合の中で当たることができたデリーヴィーとトラクラークが同タイプの ②ナドゥを使用したデッキ であり、実際に当たれることが出来て学びが多く、特に今回優勝となったトラクラークの方と当たった時の展開を見た時のナドゥの使い方には感動しました(時間との勝負すぎますが。。。)。またこれの経験を踏まえた上で調整するかは未定ですが、また同じような大会があれば参加できるようにしたいと考えています。

 この度は対戦した方々及び運営者の方々、本当に楽しい時間をありがとうございました!


本記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。
題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。
©Wizards of the Coast LLC.
https://company.wizards.com/ja/legal/fancontentpolicy

ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのファンコンテンツ・ポリシー




 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?