かー兄ちゃんの話

先日母からの電話で、いとこのかー兄ちゃんが亡くなったと聞かされました。実家に帰り、お通夜お葬式と参列してきました。

かー兄ちゃんは母方のいとこで、私の7歳上。三兄弟の長男。母が18歳の時の初めての甥っ子で、両親の結婚式では花束を渡す役割をしてくれました。

家族間でいざこざがあり、ここ数十年疎遠になっていて、かー兄ちゃんと最後に会ったのは10年前の祖父の葬儀の時。久しぶりに会うのが嬉しいような恥ずかしいような、そんな気持ちでした。

私は弟と二人姉弟。長女で上がいないので、7歳上のかー兄ちゃんと4歳上のゆー兄ちゃんが大好きでした。小さい頃はよく、祖父母と同居していたかー兄ちゃんとゆー兄ちゃんに遊んでもらって、かくれんぼしたり公園に行ったり、テレビゲームを教えてもらったり(おかげで弟はゲーマーに育ち現在ゲーム会社勤務)、優しいお兄ちゃんに会えるのをいつも楽しみに祖父母の家に行っていました。

小さい頃はくりっくりのお目目に丸顔、写真を見返してもなんて可愛いかー兄ちゃん。赤ちゃんモデルや子役になれそうです!小学校頃からだんだんお肉がつきだして、ぽっちゃりに。その頃から疎遠になってしまったので、会うこともなく、母から本当に時々、また体格パワーアップしてるらしいよ!とか、今はどこどこに住んでるみたいよ、とか聞くくらいでした。

かー兄ちゃん。すごく優しい思い出しかない。怒ってるとこ見たことない。ゆったりのんびり、優しいまあるいかー兄ちゃん。

まさかこんな形での再会。

10年ぶりに見たかー兄ちゃんは、確かにパワーアップしていました。でも、優しい雰囲気はそのまま。私の中のかー兄ちゃんそのまま。

家族のいざこざに巻き込まれて会えなくなっていたけど、もっと会えば良かった。大人になったんだから、どうにでもなるはずだった。みんなで笑いながら小さい頃の話をしたかった。じいちゃんちの部屋、二階への階段、兄ちゃんたちの二段ベット、上手だったテレビゲーム、カーテンをとめていたチェーン、ベランダからつづく屋根の上、近くの川で捕まえたカメ、家の前でした花火。

葬儀場に飾られていたかー兄ちゃんの小さいころの写真の中に、私がいた。かー兄ちゃんの隣にいる私。

たくさん遊んでくれてありがとう。

でも

もっともっと、遊んでほしかった。

もっともっと、会いたかった。

かー兄ちゃん。

天国に行くには、

やっぱり早すぎるよ。

でもいつか

私が天国に行く日が来たら

また一緒に、遊んでね。




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