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The end of their life. 108 ジョニー・ウィンター

The end of their life.  108
 
ジョニー・ウィンター(Johnny Winter)
(1944年2月23日-2014年7月16日)
アメリカのシンガー、ギタリスト。
アメリカ合衆国 テキサス州ボーモント生まれ。

幼少期からアルビノ(先天性白皮症)により、視覚障害と差別に悩まされる。
 
弟のエドガー・ウィンターとコンビで数々のコンテストに出場しては腕を上げていき、15歳の時にバンドを組んで地元レーベルから『スクール・デイ・ブルース』をリリース。
 
父親は教会の聖歌隊に参加するサクソフォンとバンジョーの奏者、母親はピアノ奏者という音楽一家の下で育った。エドガーは、キーボード兼サックスの奏者として知られる。
 
1968年、デビュー・アルバムをリリース。同年12月にはアル・クーパーとマイク・ブルームフィールドのフィルモア・イースト公演にゲスト参加する(この時のライヴ録音は2003年にアルバム『Fillmore East: The Lost Concert Tapes 12/13/68』として発表された)。
 
翌1969年、2ndアルバム『Johnny Winter』をリリースした。CBSとの契約金が当時の金額で数十万ドルと巨額であったことから「100万ドルのギタリスト」の名で呼ばれるようになった。また同年、40万人以上を集めたウッドストック・フェスティバルに出演。
 
1970年代、80年代はコンスタントにアルバムを発表したが、90年代に入って徐々に体調が悪化し、演奏活動から遠ざかっていく。一説によると、愛用のギブソン・ファイヤーバードを自力で持ち上げられないほど体力が弱ってしまい、視力も殆ど見えない状態に陥った。
 
2004年、12年ぶりとなるスタジオ・アルバム『I'm A Bluesman』をリリース。その枯れた演奏ぶりに危惧の声もあったが、2011年、ブルースのカヴァーを新録した『Roots』をリリース、健在ぶりを示した。
 
2014年7月16日、スイスのチューリッヒにて死去。70歳。同年9月にリリースされた遺作『ステップ・バック〜ルーツ2』は、2015年2月に第57回グラミー賞で最優秀ブルース・アルバム賞を受賞。弟のエドガーが代わりにトロフィーを授与された。

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