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The end of their life. 013 川崎燎

The end of their life.  013
 
川崎燎(かわさき りょう)
(1947年2月25日-2020年4月13日)
ジャズギタリスト、作曲家、オーディオエンジニア、コンピュータープログラマー。
東京都杉並区高円寺生まれ。
 
父は外交官。母は戦時中には上海でドイツの秘密情報部のエージェントとして働いていた。そのため、友達はアメリカ人ばかり。FENを聴きながら育つ。小学校の頃はウクレレでポール・アンカやニール・セダカを弾いていた。同時に電気関係にも興味を持ち、鉱石ラジオやゲルマニウムラジオに凝り、アマチュア無線で放送局を作って音楽を流したりしていた。
 
高校時代にはギターを持ちはじめ、バンドを組んでナイトクラブで演奏する。ラジオ部では電子オルガンを自作する。
 
大学時代から様々なジャズミュージシャンとセッション。卒業後、スタジオミュージシャンとして多忙に活躍する。
 
1973年に渡米。ギル・エヴァンスのバンドに参加。ニューヨークのジャズシーンで活動する。さらに当時のギターシンセサイザーの開発者の一人として世界的に知られる。これまでにエルヴィン・ジョーンズ、マイケル・ブレッカー、トニー・ウイリアムズ、ジャコ・パストリアス、ラリー・コリエルなどビッグネームとの共演も数多い。
 
2001年にはエストニアへ。レコーディングやヌンメ・ジャズ祭の制作にも携わる。
 
音楽だけではなく子どものころから得意だったという電子系を融合させた独自の活動が素晴らしい。
 
2020年、4月13日。エストニア・タリンで食道がんで死亡したと娘がFacebookで訃報を伝える。73歳。

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