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MRIのような画像診断が主流なのに手技による検査って原始的だけど信用できるの?

私は元々半導体製造装置を開発していた技術者(エンジニア)なのでちょっと技術者的な話も。

機械設備の加工精度の分野では機械も進化してますが、仕上げ段階では職人の手作業や勘には敵わないと言われてます。今でも平面度2μm以下の精度を求める場合は人の手による調整が必要となります。訓練された職人と呼ばれる人の手の感覚ってすごいんです!!!

さらに、仕事で半導体を製造する世界最先端工場の中で仕事をしていたのでここら辺の話も。

最近、テレビで製造現場の映像が流れることがあると思いますが、ほぼ全自動化が進む製造現場の中でも人でないとできない作業がどうしてもあります。これだけ技術が進化していても訓練、経験から生まれる人の研ぎ澄まされた感覚や技術にはまだ敵わないということだと思います。

例えば、ワインの熟達者はただワインを味わうだけでその年代から地方まで識別できます。 しかし、同じワインを今の技術で科学分析してもそのように的確に識別する特質はないとされています。

オステオパシーも人が持つ感覚をとても大事にしてます。(特に手の感覚)手の感覚を鍛えるために特殊な訓練も積んでます。

かといって手の感覚だけでなんでもわかるわけではありません。血液検査、内視鏡検査、画像診断などを使わないとわからないことはたくさんあるのでこれらの検査も必ず必要です。技術者(エンジニア)的な視点だと感覚と言われても主観的で客観性に欠けるのでこれらのデータも重視します。

しかし、人の手の感覚でないとわからないこともたくさんあると思ってます。検査をするときも手の感覚だけに頼るのではなく詳細な解剖学の知識をプラスすることで直接見ることのできない"からだ"の中を「頭のてっぺん~つま先まで」3Dでリアルにイメージしながら全身を検査して”からだ”からのメッセージを受け取ります(機能障害を見つける)。そんなこと本当にできるのか?と思うかもしれません。

”L'essentiel est invisible pour les yeux.(大切なものは目に見えない)見えているものだけが世界の全てではない。見えないのは・・・見ようとしないからだと・・・”

星の王子様

見えないものでも見ようと努力すれば見ることが出来る!と信じて日々精進です。

どんなにリアルにイメージ出来たとしてもあくまで想像の範囲を超えないので、検査結果などのデータ、MRIのような画像も見れるように勉強し「データ + 画像 + 手の感覚 」で総合的に判断できるのも強みだと思います。

検査結果から最初の分析を間違えてしまうとあなたの未来が変わる可能性だってある。あなたが感じている痛みだったり、我慢の限界を測ることはできないし私にはわからない。どうすれば気持ちに近づけるのかを常に考え続けてます。

それに万能とも思える画像にも限界があります。レントゲンとCTはX線の透過率を、MRIは水素原子からの信号を、核医学やPETは組織の代謝を画像にしていますが、それぞれに長所と短所があります。同じ疾患でもモダリティによって曖昧だったり写らなかったりする可能性もある。だからこそ技術を過信しすぎずに使う必要があります。そうしないと大切なものを見過ごしてしまうことになる。

リスクが少ない

登山をやっていると道具も進化してますが、便利な文明とは一線を画すことになります。原始的に近づくにつれていろいろなものの見方が変わってきます。便利な道具がなくても本当は身近にあるもの、自然にあるものでほとんどのことはできる。知恵と工夫が大事です。

MRI(Magnetic Resonance Imaging : 磁気共鳴画像)は人体の70%を占める水に含まれる水素原子が強い磁場と電磁波に反応する性質を使用して体の断面を画像化する仕組みです。被験者は放射線被曝はありませんが、強い静磁場内で電磁波と時間変化磁場を短い頻度で曝露を受ける検査です。

T1強調画像 : 脂肪は白く、固体と水分が黒く写る
T2強調画像 : 脂肪と水分は白く、固体が黒く写る

CTはX線を使ってからだの断面を二次元的に撮影します。被験者の被曝線量が比較的高い検査です。

血管造影剤は腎機能障害を起こすリスクがあると言われてます。

胃腸の調子が悪い場合は胃カメラ検査をしようと思う。


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