多彩な視点で考える
限界を知るという点にも似てますが、多彩な視点を持つことで一つに固執しないことも大事だと思います。私はオステオパシーを勉強してますが、オステオパシーが絶対的に正しいとは思ってません。
世の中にはまだまだわかってないことがたくさんあります。固執してしまうとどうしても視野や可能性を狭めてしまいます。プロフィールをみればわかると思いますが、私は広く深くタイプなので下記のさまざまな視点で考えていきます。
オステオパシー的視点、技術者(エンジニア)的視点、研究者的な視点、医学的視点、サラリーマン的視点、経営者的視点、ランナー的視点、クライマー的視点、サイクリスト的視点、主婦(夫)的視点
私の仕事の一つは「疑う」ことです。
症状がいつまで経っても改善しないときは立ち止まって違う可能性を疑わなくてはいけません。それをしないで同じことを繰り返していては本当の原因を見過ごしてしまう。
視点が一つしかなければ考えられる可能性の選択肢が減ってしまいます。例えば股関節が痛い人の場合、医師は画像で関節の変形が認められればこれが原因だから手術を薦める可能性が高いと思います。確かに痛みの原因が軟骨がすり減って骨同士が当たっている場合は手術が最善策だと思いますが、痛みの原因は他にもいろいろ考えられます。筋膜だったり、筋肉だったり、靭帯だったり、脈管系(神経、血管、リンパ管)だったり、内蔵からの関連痛だったり本当にいろいろ。
あなたが通っている病院だったり施術院の人たちは本当にここまでいろいろな可能性を考えていますか?
ひとつの世界で生きてきた人たちは良くも悪くも他の世界のことを知りません。いろいろな世界を経験して、いろいろな視点で物事を考えられる方が問題を見つけて解決できる可能性が高いし、何より面白い!と私は思う。
他の世界があるのにそれらの世界のことを知ろうともしないで自分の世界だけが正しいと思っているのは危険だと思いませんか?他の世界のことをきちんと勉強した上での判断なら全く問題ありません(知識レベルが同じならここから先はその人の思想の違いになってくるので)。きちんと勉強もしないでちょこっと調べたレベルで判断するようではフェアでない。
基準が1つから2つになることに大きな意味があります。大げさにいえば世界観が変わる。点と点をつなぐ1本の線の中にはそれこそ無限の点があるように。引き出しが増えていく。今までわからなかったことが段々わかるようになる。
そして、施術でわかることなんてたかが知れているという現実も受け入れないといけません。あなたの人生に私が関われる時間なんてほんのわずかです。月に1回の頻度で1時間の施術を受けていたとしても、720時間(1日24時間×30日)の中の1時間の影響力しかありません。ほとんどの時間は自分の力でなんとかしないといけません。正しい姿勢、歩き方、食生活、セルフケアなどの知識をきちんと伝える → 理解、納得してもらった上できちんとやってもらうことも私の仕事のひとつと考えてます。自分の健康は自分で守る!と考えることがとっても大切です。
現在、学校卒業後の開業資金に困ってます。いただいたサポートは開業資金として使わせていただきます。