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【我が子の為にできること】我が家がペットを飼うことを決めた話 父から教わった命についての一番大事なお勉強👨🏻‍🦳

一緒に飲んでるときに、
父がふと何故うちがわんちゃんを迎えたのか教えてくれました。

寿命を全うしていくわんちゃんの死が、
「最初に経験する家族とのお別れ」になる。
命と向き合うきっかけになることを望んでいたそうな。



父の犬を飼った理由をきいて、迷いましたが我が家もわんちゃんをお迎えすることに決めました。

物心ついた頃から、我が家にはわんちゃんがいました。長女である私が5歳のバレンタインデーの日に、ミニチュアシュナウザーの「バロン」が我が家へやって来ました。

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父の運転する車の助手席で、まだ赤ちゃんだったバロンを膝に乗せて家に帰った日のこと、何となく覚えてます。バロンは私にとって兄弟のような存在で、今でも心から大好きです。



1、ペットが家族になる


バロンはとっても優しくて、私と2歳年下の弟が一日中追いかけてもみくちゃにしても全然怒らなかったです。バロンのおかげで小さい頃からわんちゃんを見ると、よしよししたくて駆け寄っていく姉弟でした。

母は姉弟2人の子育てをワンオペでこなしてて、パートもしてたかな。「今考えるとバロンのことはほったらかしだったなあ」ってたまに悔しそうにボヤきます。

状況が変わって、両親が離婚し家計が少し苦しくなってきた時期もありました。フードが安いものに変わったり、日中みんなお出かけするようになって、毛並みの悪くなったバロンは、それでもいつも家でいい子にみんなの帰りを待ってました。


もっと高いフードあげてれば、毛並みが艶やかでお口の周りも真っ白だったかもしれないなあとか
もっと歯磨きしてれば、お口から細菌が入ったりしなかったから、あの手術受けなくてよかったかもなとか
もっといろんなところに連れて行ってれば、元気にわんちゃんのお友達と遊べてたかなとか

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ほんとにまるで人間というか。人間でも犬でも関係なく、家族ってかんじになってくるんですよね。



2、はじめてのお別れ


大学4年生の春、就活まっただなかのある朝、バロンは息を引き取りました。

いまでも鮮明に覚えてます。離婚した両親や、もう家を出ていた少しやんちゃだった弟もみんなが久しぶりに集まって、バロンの最期を看取りました。

前々日から覚悟できてましたので、穏やかなものでした。一気に体調を崩してから、バロンの様子は明らかに変だったからです。初めて感じる、命が尽きようとしてる瞬間でした。

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いつもはふわふわしてたバロンの毛も、なんだか束になってて。涎がだらだらで生臭くて、ずっと浅く息をしてました。ご飯も食べません。リアルな死ってああゆうことなんだと、今でも鮮明に思い出せます。

最後の1年くらいはずっとオムツを履いていました、人間用の形が合ってないオムツです。おうちでオシッコなんてしなかったバロンなのに、16歳を過ぎた頃から我慢できなくて色んなところでしちゃうようになってました。

バロンは腎臓の基礎疾患があったんです、ミニチュアシュナウザーに多いみたいですね。わんちゃんを迎えて調べるうちに知りました。

お水を沢山あげることが予防にいいんだそうで、当時はこんなにGoogleもいけてませんでしたから、不便な生活ですよね。知らないことだらけでした。


久しぶりに集まって、17年間一緒に生きてくれたバロンを囲みながらみんなでお礼を言えたのはほんとに良かったです。

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老衰で息を引き取る瞬間、全身に力が入って、繋いだ手から伝わってきました。苦しくなかったかな?って今でも思い出します。


3、死は何にも値しないという当たり前のことを学んだ

死んでしまったら2度と会えません。
こんなにもう一度会いたいのに、絶対に会えません。

だから自分の死を持ってなにかを成し遂げようとしてはダメなんです。命はなによりももっと大事なもので、だから絶対に自分から生きることを辞めてはいけないんです。

命ってそんな尊いこと、一番大事なんだってことを、わんちゃん達はその命が尽きる瞬間まで私たちに教えてくれるんです。


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バロンみたいに長生きしてね。そのために大事に大事に育てるから、ぼくちゃんに一番大事なことを最期に教えてあげてね。だからほんと噛まないで。

と、毎日耳元で呪文のように唱えてます。


息子にもこの一番大事なことを教えたいと思って決意しました。一緒に育った最初のわんちゃんが今でも大好きで大事な家族です。


息子とわんちゃん

ぼくちゃんは、幼い頃の私のように、わんちゃんと兄弟になっていくと思います。

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朝食のサンドイッチを右手にボーっとしてたら、ぜんぶ取られて大泣きしたり。

大切なおもちゃをとられてバキバキにされて、本気で怒ったり。

友達がうちのわんちゃんを可愛いねってよしよししてるとき、なんかいつもよりわんちゃんが可愛く見えたり。

そして、それは高校生くらいでしょうか。この可愛いわんちゃんは、ぼくちゃんに最期に一番大切なことを教えてくれます。

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まじでよろしくね、わんちゃん!!



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