ミニスカ
仕事終わり、保育園へと自転車を急がせる
いつもの夕方。
ホテルの前を通り過ぎる時、
多くの高校生とすれ違った。
修学旅行生だろうか。
いつもなら何も思わず通り過ぎるのだけれど
今日は何故だか自分の高校時代を思い出した。
それはきっと、
スカートを短くし、軽やかに歩く
何人もの女の子を見たから。
「懐かしいなぁ。」
高校時代の思い出が頭の中を駆け抜けた。
最近滅多に見なくなった
ミニスカの女子校生。
私もよくスカートを3回、4回と折って
ミニスカにしていた。
紺ソックスはズレてこないようにソックタッチで止めてたっけなー。
真冬でもタイツを履かずに
ミニスカで自転車通学。
きっと風が吹く度パンツが見えてただろう。
階段上る時は、下にいる男子にパンツが見えないようスカートを押さえて登ってた。
でもきっと見えていただろう。
今思うとなんであんなに短いスカートに
こだわってたのか全く分からない。
でもそれは
精神的に未成熟なのに、立派なフリして
不安なことだらけなのに、全部見透かしたような態度をとって
なんとかあの情緒不安定な時代を生き抜こうとしていた
私たちの大人に対する小さな抵抗手段だったんだよなぁ。
高校時代に戻りたいとは思わないけど
あのなんとも言えない甘酸っぱい3年間を終えて
今年で7年も経つと思うと、ゾッとする。
その間に私は大学を卒業し、社会人になり、母にもなった。
いつか、笑顔で過ぎ去ったミニスカの彼女たちも
女性となり、母となるのだろう。
永遠に続くかのような青春の日々の終わりの音が
秋風と共に私の耳を撫でた帰り道であった。
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