海外旅行保険について

 今回は、私が利用することにした保険の制度についてご紹介します。国によっては、医療費などがバカにならないことがあると思いますし、留学説明でも、保険の加入が強く進められることだと思います。
 一方で、デンマークに留学した場合、保険ができようされ診察費はかかりません。そのことを踏まえた上で、今回は私は利用することにした保険についてご紹介します。
 ただし、最終判断はご自身でなさってください。


1.大学で強制加入だった保険

 私の所属している大学では、留学生危機管理サービスに加入することが絶対とされていました。サービス内容としては、24時間365日対応の怪我や病気をした際の電話相談、海外危険情報のお知らせ、時折の居場所確認、有事の際に家族が駆けつけるための渡航補助(渡航費は含まれません)です。私は12ヶ月の留学で27,000円かかりました。
 ここまでは絶対で、ここから付加する形で医療費、対外賠償、家族の駆けつける際の渡航費の補償、などをつけることができるシステムになっていました。
 また、留学先の国や地域、大学によっては、保険が指定されている場合もあるようなので、要注意です。

2.大学生協の保険のカバー範囲

 私は、大学に入学した際に大学生協の保険に加入していました。契約内容を確認したところ、医療保険、賠償保険いずれも海外でも適応されるとのことでした。
 例えば、入院保証は日額10,000円まで、怪我での通院は日額2,000円まで、賠償保険は一事故にあたり3億円まで、といったようになっています。また、救援者補助はついていません。海外で医療を受けようとすると額が小さすぎるかもしれない点にも要注意です。

3.クレジットカードのカバー範囲

 実は、クレジットカードにも海外旅行保険が付加されていることがあります。これは、多くの場合、現地でカードを利用した場合に適応されるみたいです。多くのカード会社の場合、留学ではなく旅行を想定しており、渡航してから最大3ヶ月までの保証になっているので、長期留学には必ずしも十分な保障になっていません。

4.現地の保険制度のカバー範囲

 これはデンマークのみに限る話になりますが、一度CPRという日本のマイナンバーみたいなものを取得すると、診察費は無料になります。ここで、注意が必要なのは、お薬代は含まれない、一定の年齢を超えると歯医者代は含まれない、という点です。
 また、デンマークでは、地域ドクターみたいなのが設定されていて、住所によって自動的に病院が割り振られています。診察が必要な際も、先に電話で予約してから行くような感じで、聞いたところによると、予約してから病院に行けるまで2〜3日かかり、その間に風邪などは治癒してしまうこともあるようです。骨折していても、まず見てもらうのに数日、さらにレントゲン撮るのに1週間、みたいなこともザラにあるようで、あまり当てにならないとも他の日本人の方から伺いました。
 必要最低限の医療は補償されている、とはいうことができるかもしれません。

5.私の選択

 最終的に私、は加入必須の保険に加入するのみで留学することにしました。なぜならば、死ぬ時は死ぬと感がているため、そして、デンマークの医療保険を楽観的に捉えていたからです。また、留学している間に他の国に旅行に行った際の保険のことを全く考えていませんでした…。少し反省しています。ただ、留学してからは現地の民間保険に入ることは可能なので必要に応じて加入することもできますし、日本で長期間分の保険料を納めてくるよりリーズナブルに加入することができそうです。
 もちろん、何をどこまで懸念するかによって、加入するプランは変わってくると思います。しかし、私は以上の点を踏まえて、なるべくリーズナブルに保険を利用するためには、渡航する前に、日本の留学保険とヨーロッパで加入できる保険の内容を照らし合わせるのがいいのではないかと思います。


 

サポートをいただけると幸いです。いただいたサポートは留学中の諸費用として使わせていただきます。今後も、留学中の学びを発信していきます。