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神を断ち未来へ~ゼノブレイドDEプレイ感想~

前置き

 この記事は任天堂およびモノリスソフト提供のSwitchソフト"Xenoblade Definitive Edition"をプレイした感想および個人評です。
 シナリオのネタバレが含まれるので、気になる方はご注意ください。
 今回のスクショはタイトルだけでそれ以外はなし。
 いや、実は普段スクショ取る習慣ないんだよ(´・ω・`)

はじめに

 ということで世間ではゼノブレイド3を皆がプレイしている中、今更ながらゼノブレイドDEを初プレイしました!
 といってもカジュアルモードで全体をゆるーく楽しんだ感じなので、戦闘の高難易度とかはやれてないし、戦略の深さとかはあるんだろうけどそこまで体感できてないんだと思う。
 それを踏まえた上で、個人評という名の感想を書いていくよ!
 (あくまで個人の評価ね!)

全体の評価

総合評価  73/100
 世界観  80/100
 戦闘システム 65/100
 クエスト   80/100
 マップ    50/100
 キャラクター 90/100

評価:世界観

 巨神と機神が原初にあり、その躯の上が唯一の大地…っていう世界観、ここだけで特筆すべき点だとおもう。よくよく考えたら神の躯を以て大地を創造した、っていうのは神話でよくあるお話だし、じゃあ未加工の躯でも大地になるんじゃねっていうのは言われてみればその通りやなって。
 そして片方が有機生命体・もう片方が機械生命体の世界になってるのも面白いなーって。
 そういう発想がまったくなかったので、最初の説明ですげぇってなった。
 加えてマップもちゃんと巨神の体に応じて構成されてるのはマジですごいと思った。
 ただその…高所恐怖症にはなかなかつらいマップでしたね…

評価:戦闘システム

 広大なMAPを走り回りシームレスに戦闘を行う形のシステムで、操作キャラ1人+AI操作2人となっている。この辺は2000年代に一世を風靡したMMORPG(RagnarokOnlineやリネージュⅡなど)の影響を受けた作品が出た時期だったので(FF12が顕著)、その感覚でプレイできた…んだけど、やっぱりカジュアルに遊ぶにはものっっっそい面倒!
 正直カジュアルモードがなければ面倒で投げてた可能性がある。カジュアルモードでもユニークモンスターは普通に強かったし、自分がゆるく楽しむ分にはちょうどいい難易度だった。
 AIだからそこまで的確に行動を選んでくれないし、特に崩し→転倒のコンボはすべてを操作キャラで賄うのは困難だから、運ゲーにならざるをえない面が…一度転ばしたらハメ殺せたりするからちょうどいいのかもだけど…
 そう考えるとこの戦闘システムが流行り切らなかったのもわからんでもない。(10年以上たった今でも主流にはなってないと思う)
 ユニークモンスターの存在もあってデスペナがないから気軽に挑めるとは言え、思った通りに動いてくれないストレスはやっぱりあるなぁ、と。

クエスト

 本作の特徴とも言える膨大な量のクエスト。
 ほとんどが"お使い"なのが欠点だけど、町中のNPC一人ひとりの掘り下げになっていてとてもよい。キズナの形でメニューから一覧みれるのもよかった。
 コロニー6の復興なんかもおもしろかったし、クエストであちこち走り回りながらユニークモンスターに追われて悲鳴あげながら駆け回るのもかなり楽しかった。
 楽しかった…んだが…(マップ評価に続く)

評価:マップ

 自分が一番楽しむのにネックを感じたのがこれ。マップが広大で素晴らしいのは異論の余地がないんだけど、ワープポイントが少なすぎる上に移動速度が遅くて、移動が一番のストレスに…移動速度UP入れないとヤッテラレナカッタ…
 加えてコレペディアやクエストで求められるコレクションアイテムは確率が低いレアアイテムも混じってて、そういうのがクエストで要求された日にはリポップが時間経過orソフトリセットなのもあってものすごくいらいらしてしまった。
 しかもそういうレアアイテムに限って交換で入手できなかったりするし、交換自体も1個ずつしか交換できなくて相当面倒だった。
 マップというより移動とアイテムに関する不満だけど、もうちょっとなんとかならなかったのかなぁ…と。
 広大なマップに自然にエネミーが生き暮らしている様子がものすごくよかっただけに、プレイアビリティの面で沿う感じてしまったのがすごく残念。せめてコロニー9の東側とか巨神脚下層の風鳴の洞窟とか、もうちょいランドマークがあればなぁ。

評価:キャラクター

 キャラクターは敵味方/主役脇役問わずほぼ文句なし。
 敵は同情すべき敵もいれば唾棄すべき悪役もいて、シナリオを盛り上げてくれた。良悪役なしに良作なし!
 復讐譚というのは途中で主人公たちが復讐の虚しさを感じて…というのが多いけど、個人的には復讐相手が「自らの罪を自覚し深く反省している」というのが大前提にあるので、どうしようもない悪人への復讐を苦しみながら求めるというのはモヤモヤした感想を抱きがち。
 ゼノブレイドも復讐譚ではあるんだけど、フィオルンが生きていたことで「復讐の最大の理由」が消えてしまったことがシュルク達の目的の変遷に大きく影響しているので、エギルとの和解が素直に受け入れられた。
 それはそれとして、ムムカはクソみっともない小悪党だし力を振り回す人的災害なので自業自得のように死んでヨシ。

個別評:PLキャラクター

・シュルク
 研究者というには快活すぎる気がする主人公。彼がコロニー9で機神兵の襲撃を受け、フィオルンを目の前で殺されたことで物語が始まった。
 クソみたいな邪神に目をつけられて人生好き勝手にされた最大の被害者の一人。モナドに導かれた結果神を斬った新たな神。
 性能的には主人公の割に側面/背面特攻が中心でトリッキーだったけど、やっぱり特筆するのはモナドかなぁ…全然使わなかったけど(使いこなせない)
 あと未来視に対して何したらいいかが、チュートリアルだと全然わからんかったのもでかい…未来がわかった所で対処方法わからんとなんもできんのですよ…

・ライン
 シュルクの相棒にして鉄壁のタンク。元気いっぱいアホの子兄貴。復讐がテーマで進む前半を明るく癒やしてくれてるのはシュルクとラインの性格が大きい。
 性能的にもVITタンク型の安定性はMMO経験者なら重々承知のこと。まじで頼れる兄貴。でももうちょっとお勉強できてもいいと思うな。

・カルナ
 コロニー6の衛生兵にしてヒーラー特化…とみせかけて割と火力もあるからあなどれない。ヒーラーだと思ってたからヘッドショットのダメージみて吹いたもの。あんたそれ気絶時即死判定まで入るのおかしいって…
 ダンバンに次ぐ年長者なのもあってPTの精神安定剤だけど、自分自身に対してはもうちょっと優しくしてあげて…割と依存気味なところがあるから一歩間違えるとヤンデレの素質ある気がする。
 ガドはいい婚約者持ってたな…責任は重いぞ、ライン。

・ダンバン
 我らが兄貴にしてホムスの英雄。ラインを熱さそのままに知見を広げて成長させたような漢。PT最年長…にみせかけてリキやメリアのほうが歳上なんだけど、一番成熟しているため対外交渉などを一手に引き受けるシュルク一行の保護者。
 回避盾のポジションなんだろうけど、自分は「タゲきても回避で耐えれるアタッカー」として使ってしまった…いやだって火力もかなりあるんやもん…
 しかしムムカといいディクソンといい、身近なやつ裏切りまくってちょっとかわいそう。それはそれとして堀川ボイスと若本ボイスのせいで最初のチュートリアル戦闘で変な笑いが止まらんかった。

・リキ
 萌えキャラポジにして図々しいおっさん、もとい頼れるとーちゃん。追加シナリオ"つながる未来"で出演もしてないのに株が上がったり下がったり上がったり上がったりする謎の人物。
 考えなしのようで割と周りの様子見てるし深いこというしで、ダンバン以上の年長者は伊達ではない、けど勝手にシュルクを連帯保証人にして借金してんのはまじふざけんなよw
 アタッカー、ヒーラー、バッファー、デバッファーと主人公よりオールラウンダーなキャラで困った時にポンと入れると活躍してくれるのはさすが勇者。
 しかし、カリアンの遺言がなんでメリアだけじゃなくてリキにも聞こえてたんだろうね…?

・メリア
 ハイエンターの皇女様にして我らがサブヒロイン。88歳だけど長命だから人間換算18歳、にしては知識量も精神的にも人間換算年齢に引っ張られてるきがするけどコマカイコトハイーンダヨ!
 クソ邪神のせいで同胞が壊滅したり、故郷が魔境になったり、兄上を自ら手にかけることになったりした上に、皇家唯一の生き残りとかいう重責まで背負うことになる本作屈指の苦労人。生真面目すぎてもうちょっと肩の力抜いていいと思うけど、そう言うところが可愛い。
 典型的なマジックアタッカーの割にシャドーステッチやスリープバインド、サモン系のバフなど割と器用に立ち回れるお姫様。NPCだとショッパイけど自分で使うととても便利なキャラだった。
 メリアかわいいよメリア。

・ネネ
 追加シナリオ「つながる未来」のタンク担当PTキャラ。リキの娘でキノの姉。人懐っこくて面倒見のいいお姉ちゃん。彼女と弟キノの話でリキの株がごりごりあがっていく。
 戦闘ではラインにダンバンちょい混ぜな感じのガチタン。シュルクとメリアがどっちもアタッカーなのでPTから外せない重要キャラ。
 ダンバンのスキルをラインに混ぜた結果、火力もあがって純粋なダメージによるヘイト獲得能力も得ていて、下手するとラインやダンバンよりタンク適性が高い可能性…実際は装備やスキルの差で二人にはかなわないけど。

・キノ
 ネネと同じく「つながる未来」のヒーラー担当PTキャラ。同じくリキの息子でネネの妹。実は息子と言っても義理の息子(孤児を養子にした)なので血は繋がっていないとか。それでも愛情たっぷりに育てられたようで、プレイしていると養子設定を忘れるくらい。リキもネネも他の家族もえらい。
 ネネと同様、カルナにリキを少し混ぜたような感じの性能で、こちらは後方支援としてはピカイチ。カルナと違いバフスキルも持ってるので、支援特化型としては二人よりも…
 人見知りなのに人懐っこくていたずらっ子という複雑な性格は、元孤児という境遇ゆえかも。ただ基本的には素直で表情豊かなのでリキよりもずっと愛らしい。でも余計なこと言ってお姉ちゃんに叱られちゃう。かわいい。

まとめ

 ということで、カジュアルモードということでシナリオやクエスト中心にだけど、とても楽しめた作品でした。クエストで駆け回り始めると、移動の手間が大変でそこだけがどうしても気になったけど、積みゲーがなかったら2周目に手を出していたところでした。DE版だからグラフィックもとても綺麗だったしね。
 
 ところで、「つながる未来」の「霧乃王」と亀裂って結局なんやったん…???

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