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肩の力を抜いて順々にレベルアップ

何事も上達させたいなと思う事があると、どんな人でも自分の理想の姿みたいなのがあると思います。

英語であれば、洋書を読むとかネーティブスピーカーと対等に話すとか、映画を字幕なしで理解するとか色々ありそうです。

憧れの姿を目指して頑張っていく、目標があるのはとても身が入るし練習も勉強も捗りますね。

でも、まじめに頑張る人程それで絶望してしまい続ける事が嫌になるという事もあるのではと思います。

私は受験を終えてから英語脳が作りたくて、大きな理想がありました。

まずは英語の雑誌、例えばTime誌などをスラスラ読む事。

そして、映画に出ているスターなどのインタビューを字幕なしで理解する事。

ネーティブスピーカーとペラペラと発音して違和感なく雑談出来る様になる事でした。

それで、私はまずヘソクリでTime誌の購読。後は、アルクの1000時間ヒアリングマラソンという生の英語を使った講座の受講。そして、大学で開講されている英語特別クラスに入り、そこにいる先生とあらゆる話題で喋る事を実践しようとしました。

まずは始めてしまうという精神。だけど、Time誌は思ったように読めずヒアリングマラソンも最初はよく理解出来なかった。

絶望しました。

自分は英単語や英文法を沢山覚えてきてるから英語ができるはずなのにと思いショックを感じました。

生の英語はこんなにも今まで取り組んだものとは違うんだ。到底自分には不可能なのかなとも思ったし、辛くなってきて自分は全然能力がないんじゃないかと思い、ほったらかした事もあります。

ただ映画や海外ドラマ、そして洋楽は好きだったので、ずっと英語には触れ続けてはいました。

たまに字幕を見ないようにしたり、洋楽の歌詞を見ずにそのままそれらしく歌ってみようとして録音し自分の声を聞いてみた事もあります。

どれも自分が思い描いていた理想とはかけ離れていて、難しい状態だ。苦労しても意味ないなとかも考えました。

もう趣味としてだけで楽しんでおいて、海外に行ってみたい。例えばNYで生の演劇を観たり、美術館に行ってみたいとかそういう夢も捨てようとさえ思った事もあります。

とりあえず始めてみようとして、購読したり講座をとったりしていたし、大学の講座も受けていた。でも辞めたくもなりました。無駄な時間にも感じて。。

でもこのまま辞めて良いのかとも思っていて、自分が間違っているかもしれないとも考えていたから、大学の英語クラスを開講している先生の元に通い何かヒントがもらえないか色々尋ねました。

とりあえず全部試してそれでも上達しなかったら辞めても良いじゃないのかとも思ったから、、

その先生は、どんな勉強をしてるか私にたずねてきました。

私が正直にどんな事をしているのか答えてすごく難しい事を話すと、そんな事当たり前で徐々にしか英語なんて上達しないよ。最初はみんなそんなものだよとの事でした。

少し上達したと思ったら伸び悩む時期が必ず来るし、そこを我慢して続けなければ上達する事はないよとの話でした。

その先生は英国に留学経験があってネーティブスピーカーとスラスラ話しているので私はとても羨ましかった。

きっと彼女は大学で教鞭をとるほどの人物だから最初から能力を出す為の土台がある人物で私とは全く違う道を歩んでいるに違いないと思っていました。

だけど、彼女自身も最初はかなり苦労して最初は簡単なものから始めたとの話でした。彼女から言わせたら私のやり方で出来ないのは当たり前と思っているかのような感じでした。

雑談していても、雲の上のように感じていた人だけれど非常に共感したり楽しく話せる事も多く、あっちゃんとした私と同じ場所に生きている人間なんだなと思い、良く通わせてもらっていた思い出があります。

(今書いていると、何思ってんのかなバカなのかなという感じです 笑。人間に決まってるじゃないかって …笑笑。)

その先生からは、嫌にならないように、最初は聞き取りやすい短めの音声を聞くことから練習したら良いよと勧められ毎週決まった時間にNHKのラジオ講座とTV講座に取り組むことを勧められました。

ただ今やっているのは、すごく良いものだから息抜き程度にやっておいてラジオが分かるようになるまで何度も復習して空いた時間にやるのも良いかもとアドバイスを貰いました。

雑誌も興味あるとこを抜粋して楽しむのが良いよとも。

そして出来る様になってきたら標準英語を使っているニュースなどを聞くようにするとかして段々時間を伸ばしていけば良いんじゃないという感じのアドバイスでした。

VOAとかBBCとかそういうのです。それはアルクの講座の抜粋や少し教材も買いました。

(今はスマホで隙間時間に出来て便利な時代ですね…)

要はまとめると、肩の力を抜けば良いんじゃないとかそんな事を教えてくれている感じでした。

それまでの私は講座の全ページを全てやって、雑誌も取り敢えず沢山多読する事を心掛けていて、楽しさよりも苦しさや辛さが上回る状態でした。

理系で実験レポートの期日も厳しかったので、それらと同時に英語の鍛錬を続ける為に睡眠さえも削る事をし気分が悪くなっていた事もあります。

楽しく映画観たり、音楽聴いたり、こんなとこに行ってみたいとか想像したりするのが楽しかったのに、それさえ忘れていた自分がいました。

真面目な頑張り屋さんも限度を越すと問題です。

楽しさを忘れて辞めては本末転倒。適度にサボらなくてはと思いました。

自分の目標を忘れないように、購読や受講は続けたけれど、少しレベルを落として確認程度にしようと腹を括りました。

そして、どうしても忙しい時に辛くなったら逃げても良い。映画、ドラマや音楽など好きな事で英語に触れていれば良いと考えを変えました。

それで主体はNHKのラジオ講座とTV講座のみ、それを繰り返しやるを繰り返し、レベルチェックとしてアルクの1000時間ヒアリングマラソンと雑誌を使う別に全てやらなくても良いという気持ちで取り組む事にしました。

だけど雑誌を読む時は必ず英英辞典を使うという事のみ実践しました。

それで100%理解を目指さない、最初は極端な話10%でも良い。それからいつか20、30、40。。。と上がっていけば良いんだと決めました。

すると不思議な事に辛さが減り自然と読むスピードも上がってきたんです。

NHK講座も効果てきめんでそれが理解できれば出来るほどに最初難しいと思っていた講座の音声も出来る様になってきて、なんとしまいには成績優秀欄に載るまでになったんです。

辞めようとさえ思っていたのに、軽い気持ちに変えただけで継続できて効率が上がったんです。

分からなくたって良い、疲れたらサボって映画でも観よう。

大学で研究室に入りベンチャー創出プロジェクトであまり寝れなかった時も、気晴らしに映画をレンタルして観ていました。

実験に使う機械操作の待ち時間が沢山あるのでその時間に好きな音声の箇所の講座の部分を楽しくやるのを気晴らしにしました。

全部やらんでも良いやと気持ちを切り替えて。。。

雑誌の興味深い写真についている説明の箇所だけ合間の時間に訳してみるとかもしました。

肩の力を抜いて順々にレベルアップ、全部分からんでも出来なくても良いやといい加減な気持ちにしながらも継続してきた。いや、でなくては継続出来なかったのではとさえ思います。


それで継続していたら、自然と最初は難しいと感じた雑誌や講座を取り組める部分が増えてきた。その頃にはNHKの講座が簡単に感じていました。

ゼミで使っていた英語の参考書や学会での論文は簡単に読めるようになりました。あまり速く読めるので周りからはサボっていると誤解もされたくらいです 笑。

周りからは、かなり英語が優れている人に見えたらしいんですが、私から言わせると理系の専門的な論文は繰り返して読んでると同じ単語ばかり繰り返されるから、自然と単語は記憶されるし文法もそんなに難しく書かれていないので、普段取り組んでいる講座や雑誌の方が私には難関に感じていたんです。

辞めようとさえ一瞬思った英語なのに、簡単に感じて驚いたのを覚えています。

辞めようと思っていた時の私は理想ばかり高くて、他人の憧れの姿になる事ばかりを考えていた。だから辛くなっていたと気付きました。

自分の実力を客観的に見て不足分を足していく為に順々にレベルアップしていかないとおかしいという当然の事を忘れていたんです。

毎日、必死に長時間頑張って取り組んでいたって自分の許容範囲を超えていては効率が悪すぎます。

ただでさえ、英語だけを読んでいたり聴いていたりすれば気分が悪くなる瞬間も沢山あります。やればやるほど、英語脳から遠ければ遠い程です…

過去の自分を今少しでも追い抜いていれば理想に近づくからシンプルにそれをどう続けていくか考えていくだけ、継続しなければ上達する事は必ずないから実力に見合わないやり方をして嫌になったら元も子もない訳。

肩を抜いて順々にレベルアップするという観点を忘れては、英語上達する継続をやめたくなってしまう。

それは私が経験して気付かされた教訓です。

もちろん、人により何でも向き不向きはあります。

しかし例えば語学は特に頭が良くない人でも英語圏に住んでいる人ならある程度は喋ったり使える人の方が多い。母国語ばかり使っていなければ当然出来る訳です。

言語能力の差異はあっても慣れ親しめば親しむほど、ある程度は使えます。

直ぐに完璧に上達する事は出来ないけれど、継続すればそれなりには出来るようにはなるはず。

その為に肩の力を抜いて、続けやすいレベルから少しずつ上げていく。頑張りすぎて辞めたくならないようにする。それがすごく大事な事と思っています。

他にも上達へのヒントについて書いたものをまとめてますー!

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