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オーストラリア英語の話し方の特徴

最初、オーストラリアに滞在し始めたばかりにホームステイ先で初めて見たTVでオーストラリア英語に戸惑った私。

オーストラリアのTV局で有名なABC放送(オーストラリア放送協会)のニュースが私が1番最初に観たTV番組でした。

ABCはAustralian Broadcasting Corporation の略でオーストラリア連邦の公共放送局です。

分かりやすい英語を喋っているから、簡単に理解できるはずと思った私はショックでした。

聴いていると訳が分からなくなってきてしまいました。部分的に聴き取れてもなんだか違和感があって頭にスンナリと意味が入ってきません…。

私の英語力が不足し過ぎているのか、それともこれはオージーイングリッシュと言われるものなのか??

気を取り直し、落ち着いて耳を澄ましてみると違和感の正体が分かりました。

それは特徴的なオーストラリア人特有の英語の話し方にあったんです。

ニュース番組は当然の如く、世の中で起こった出来事を知らせる番組。日本語で言うと、例えば

「今日はスコット・モリソン首相がシドニーを訪問しました。」

とかそういう文章を読み上げます。

そういう文章を英語で喋る場合は、普通は語尾を下げるのに、オーストラリアの人達は語尾を思いっきりあげている人が多い事が分かりました。

普段、聴き慣れていたイントネーションの付け方と違っていて頭がフリーズしていたと分かりました。

この違和感はしばらくは続きましたが、毎日のように耳にしているとその話し方の特徴にも慣れてきて、慣れるにつれて少しづつ違和感も消え、違和感が消える頃には最初意味が入ってこなかったニュースもあっさりと聞き取れるようになりました。

それで分かった事は、世界の若者も似たイントネーションで喋る人がたまにいる事です。

それが分かった事で自分の聴き取り能力の幅が広がりました。

こういう英文だと語尾は下がるし、こういう英文だと語尾が上がる。

そういうルールが当たり前と知らないうちに思い込んでいたけれど、地域によってはこういうルールさえ当てはまらない事もあるんだなと分かった物です。

よく分からない、聴き取りづらいと思う時はこのイントネーションの付け方による事も多い事に気付きました。

世界中に色んなアクセントやイントネーションで喋る人がいて一般的に習う音の聞こえ方が全てに当てはまる事はないんだ!

そう気づいた事はある意味私の中でとても大きい事でした。

教え込まれてきたルールが誰にでも当てはまる事はないという事の一つの例です。

英語で常識とされていたルールを疑い始めた事が私の聴き取り能力を大きく上げました。

出身地による喋り方の違いも気にならずに聴き取る能力がついたのは、オーストラリアのような多民族国家に住んだ故で、本当に良かった事と思っています。

オーストラリア英語の話し方の特徴から、英語は色々なアクセントで喋られているという当たり前の事実を実感する事ができました。

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