Photoshop「NFTとして準備する」機能 コンテンツクレデンシャルでNFTと著作者を紐付け

※公開時「NFTで保存」とタイトルを記載していたのですが、今回の発表は"Prepare as NFT"となり「NFTとして準備する」が正しいためタイトル変更させていただきました🙏

Adobeがコンテンツクレデンシャル機能について新発表。OpenSeaほかNFTマーケットで、デジタルコンテンツの作成者を表示できるようになります。

Content Authenticity Initiative(CAI)とコンテンツクレデンシャル
2019年にアドビ、ツイッター、ニューヨークタイムズによって設立されたContent Authenticity Initiative(CAI)現在ではBBC、ゲッティイメージズ、マイクロソフト、ニコンほか350社が加盟しています。画像の盗難やなりすましから、クリエイターを保護するために取り組んできました。

本日、CAIは「コンテンツクレデンシャル」を発表。
例えばphotoshopでは、編集内容をキャプチャし作業画像から情報を記録。エクスポート時にこの情報を画像に添付できます。このデータによりコンテンツの作成者との信頼性を強化します。

▼コンテンツクレデンシャルを利用して履歴が確認可能に

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さらに、コンテンツクレデンシャルは下記NFTマーケットプレイスと提携
・OpenSea
・Rarible
・SuperRare
・KnownOrigin
これらのマーケットでは、コンテンツクレデンシャルをサポートし、デジタルコンテンツの作成者を表示できるようになります。

アートの盗難は、NFTの世界で大きな問題となっています。コンテンツの著作権を所有していなくても、誰でもNFTを作成できてしまいます。アドビのシステムはアートの盗難を防ぐことはできませんが、販売しているNFTが「盗まれていない」ことを証明する方法を提供します。

▼OpenSeaで表示イメージ
購入者はNFT発信元アドレスがPhotoshopで作成したウォレットアドレスと一致することを確認できる

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▼Raribleのプレビュー画面、右側に作成者情報が表示されている

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Photoshop  “NFTとして準備(prepareasNFT)”機能
同機能は今月末までにプレビューとして開始される予定です。Creative Cloudのアカウントとwallet、SNSアカウントを紐付けることで、コンテンツクレデンシャルの機能が利用可能。コンテンツクレデンシャルデータは、より安全なデータの保管のためにInterPlanetary File System(IFPSシステム)を使用します。
また、将来的にはアートワーク作成者はPhotoshop内から直接NFTとして作成するよう準備しています。
コンテンツクレデンシャル機能は、Photoshopをはじめ主要なAdobe製品では使用できるようになりル予定。さらに多くの製品を、コンテンツクレデンシャルに対応していく予定です。
今後のリリースとアップデートに期待したい。

Adobeは独自のNFTマーケットプレイスは作成しない
「私たちは、クリエイターが自分の作品を紹介できるようにすることに真剣に取り組んでいます。彼らが彼らの仕事を披露し、そして彼らが望むなら、取引をすることを可能にしたい。」


▼参考:Adobe Blog

techcrunch.com記事

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