【母と1型糖尿病と私】お医者さんとの会話を文字化する

現在、毎晩会社帰りに姉に寄ってもらい、注射の確認をしてもらっています。注射の仕方もまだ完全に覚えられてないですし、まずなにより注射したか確認する必要が今はあるので、疲れているところ申し訳ないですが毎日寄ってもらう事になっています。

昨晩は、拒絶反応は薄め(無いわけではない)で、注射を打つこと自体はすんなりいったそうです。様子としては大きなため息とともに、やらなきゃしょうがない、なんかなさけない、などとつぶやいているようですが、そこはまぁ、想定内。あの母がそんなにすぐに、前向きになれるわけがないことは子どもは知っていますから。ただ、まだ手順の細かいところが覚えられてない様子で、やはりもう少し誰かに見て貰いながらの注射が必要かもという事でした。

よかった、注射打ってくれて。
姉よ、ありがとう!

どうやら針先を付けて針を出すまでが迷うようで、キャップを2回外すというのを忘れてしまうのと、ダイヤルを回す部分が色分けされていないのでわかりずらい様子。でも、それぐらいで流れはもう覚えているようでした。

昨晩の問題点は、これから食事を1日2回にする、全部玄米にしろって先生に言われたと言い出したことでした。姉は先生との会話はわかりませんから、そんなことは無いだろうと思ったようですが、違うともいえず。
しかし、玄米にするのは良いとしても、2食はちょっと宜しくない。低血糖も怖いし、なにより1日に必要なカロリーが全然足りないので、糖尿病以外の問題が出てしまう。

そんなこともあろうかと、私は実は用意しておりました。

先日宣告されたとき、実は先生との会話をスマホのアプリでテキスト化させて頂いてました。それはなぜかというと、
・母は耳が遠く、補聴器をかけていてもよく聞こえない
・それもあってだと思うが、自分のいいように会話を捏造する
・その場で文字で見えれば、補助的に理解が進むかなという期待
・姉にも情報を共有する必要があるので、伝言ゲームにならないよう正確性を求めたため
です。

使用したアプリはこちら。

誤変換はあるものの、会話のスピードにも対応できていて、使えるアプリです。ただし、使用には先生の同意や、病院によっては申請が必要なところもあるようですのでお気を付けください。

そして案の定、「先生は食事は2食にしろと言っていた」とか「看護師さんも玄米だけ食べろと言っていた」と姉に言い始めたので、その日の夜にテキストファイルとして保存した議事録を姉に送信して、確認してもらいました。そんなこと一言も言ってないことをww。
むしろ、食生活改善をそんなに頑張らないで欲しい、1日3食きっちり食べて欲しいと言っていましたからね。
そのテキストをプリントアウトしたものを、姉に持って行ってもらいました。

それは母の間違いを責めるためではなく、あの宣告された日の先生や看護師さんから説明された情報量は80歳も過ぎた人には膨大で、あやふあになってしまうこともあるし、間違って記憶することもあるだろうから、いつでも確認できるように持ってきたよと伝えてもらいました。

悪く考えれば、そんな文章だって私が捏造したと思われれば終わりなのですが、母は基本的には人を疑わない人、いわゆる良い人なので、そんな心配はないかなと私は思っています。

現に、持っていったらその場で読んだようですし、拒否反応も出さず受け入れていた様子だったといいます。
もしこのような特性をお持ちな家族の方がいらしたら、ぜひ一度お試しください。母にとっても、何回も確認できるので良いと思うのです。

ただし、変換された文章は読みにくいので校正作業が必要になるのと、会話なので相当理路整然としゃべる人でない限り、さらに読みづらいものが出来上がります。

ということで、昨晩はなかなか悪くない状況を作ってあげられたかなと、少しほっとしました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?