見出し画像

新宿・名曲喫茶らんぶる

東京メトロ丸ノ内線 新宿三丁目駅から徒歩1分のところにある老舗の喫茶店「らんぶる」。1950年(昭和25年)に、内地留学生であった呂芳庭が新宿の中央通り商店街で創業し、1955年にこの場所に移転したらしい。

※あまり写真を撮れなかったので素敵なお写真のツイートを拝借します

太平洋戦争後、GHQによって「解放国民」とされた台湾人の呂は、GHQの横流れ品であり、当時貴重だったLPを入手できた。医大卒のインテリでクラシック・ファンだった彼は、フランス語で「琥珀」を意味する「らんぶる(l'ambre)」を店名とする名曲喫茶を開いた。このお店は、名曲喫茶の草分けであると言われている。

名曲喫茶とは、じっくりとクラシック音楽を聴かせる喫茶店のこと…だったのだが、今では通常の喫茶店のようにコーヒーや軽食を提供し、BGMとして有線のクラシック音楽を流しており、誰でも気軽に利用することができる。3,000枚を超えるレコードを保管しているそうだが、それらをかけることはなく、客からのリクエストも受け付けていない。

地上の小さい入り口から、左手の地下につながる階段で行列ができていて、友人とおしゃべりしながら数分待つ。地下一階の扉を開けるとレジと少しの席があったけど、さらに階段があるではないか!下には広いサロンが広がっている!

私たちはその階段を降り、大昔の豪華客船に迷い込んだかのような錯覚に陥りながら・・・奥の方の席に案内してもらいました。若いお客さんも若いスタッフもたくさんいらっしゃいました。

16時半くらいだったと思いますが、ケーキとドリンクのみ注文可能とのことで、ケーキセットを!

ケーキセット1200円(安!)。細いストローの喫茶店大好き

普段なかなか聴くことのないクラシック音楽を、創業70年以上の歴史ある地下空間で聴くという行為が、私にとっては非日常そのもので。昔の人も、この楽しみを知っている人たちだけの共犯意識からくる高揚感を味わっていたことだろうと思いを馳せつつ、おしゃべり全然OKなので、友人とくだらない話をしてのんびりしました。(お父さんがコーヒーリーダーになろうとしてる話とか、長髪ウルフカットの店員さん(ギャルソンっていうのかな?)が美しすぎてやばくないか???って話とか)

いい喫茶店でした。

どこでもいいからカフェを探してて、Googleマップを開いたらなぜかこのお店に☆がつけてあって(なんでつけたか全然記憶がない)、しかもスタスタ歩いてたその場所から10秒くらいの場所だったから入ってみたのだけど、とても気に入った。行くと決めてたわけではなのに自分好みのお店を見つけた時ってなんでこんなに運命を感じてしまうんだろう(笑)東京はお店いっぱいあるし調べれば好きそうなお店もいっぱいあることも分かってるんだけど、意外とスケジュール組もうとするとうまくいかないこともあったり、大行列で諦めたりすることがあって。だからかなあ。世界堂の帰りにまた行きたい。




ブログ・イラストの創作活動のため、たいせつに使わせていただきます!