バームクーヘンの穴を覗いてみよう
穴の空いたバームクーヘンを前にしたとき、思わず背筋が伸びる。
クラブハリエのバームクーヘンには、必ず穴が空いていたのは、偶然じゃない。「穴あいてた方が嬉しいやろ」と思って、食べきれないのに一番大きなサイズを送ってくれるんですもの。おばあちゃんからの定番の贈り物。
常に未知の味に挑戦したいタイプの私は、短い人生のうちでバームクーヘンをこんなにいくつも食べてしまうなんて、きっと魔法にでもかけられてんじゃないかって。
でも、この魔法や偶然は、なんのまやかしでもなかったのです。真面目に長年、日々積み上げられたクラブハリエのお菓子づくりによって生み出されたまごうことなき至高のバームクーヘン.......
いきなりバームクーヘンについてポエりだしたと思われるでしょう。少し背景を説明させてください。
先日、BAKEのお菓子専門ウェブマガジンCAKE.TOKYOで「たねや」の連載がはじまりました。滋賀・近江八幡にあるラ・コリーナにある工場にもお邪魔しています。今後の大型連載にあわせてデザインリニューアルされました。連載第3回はクラブハリエのバームクーヘンがフィーチャーされています。▷バームクーヘンの、伝統と革新。
つまり、クラブハリエのバームクーヘンイズ最高!!っていいたい。「そんなん当たり前やろ」と言われてしまいそうだけど、私はつくり手の言葉で語られることによって、確信を得たいのです。
穴の中を覗いてみると、きっとこんな姿が見えるのかもしれない。見えないものを見ようとして、少しだけそのカケラが見えた時、背筋が伸びる。
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カバー写真は友達のお母さまからいただいたクラブハリエのバームクーヘン。
このバームクーヘンもホールで、穴の空いたバームクーヘンでした。
ごちそうさまでした。
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