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森、道、市場。と「丁寧なくらし系ミーハー女子」の系譜について

最近は、丁寧な暮らし系ミーハー女子と自称したら「リネンの座布団3枚!」と小さな笑いと共感をもらえるようになりました。今年も音楽好きの野外イベント、そう夏フェスの季節がやってきましたね。

最近は音楽一筋のものから物販が充実した世界観系まで、裾野の広がりを見ていて楽しい分野です。「森、道、市場。」はゆるい音楽好きと、暮らし系クラスタからの熱狂を集める一大イベントではないでしょうか。

こんな感じで、近年のフェスはマーケティング的視点で見ると面白いはず...↓こういうの誰かフェスverあれば読みたいです。

今日はそんなのふっとばして、好き好き大好き愛してる!を書きたい気分だ。そしてこれまで行ったフェスを伝えたら、その人となりがわかるんじゃないかな、と。そんな自己紹介的noteです。

🌟これまで行った音楽フェス*はこちら
1)OTODAMA(オトダマ)@大阪・泉大津
2)京都大作戦@京都・宇治
3)朝霧jam@静岡・富士山
4)森、道、市場。@愛知・蒲郡
5)FUJIROCK@新潟・苗場
6)アルプスブックキャンプ@長野

*)2-3日開催される音楽イベントのみにしています。

※各フェスについて、一部うがった見方をしています。一般論はどこにでもあるのでね、許してね。

1)OTODAMA(オトダマ)@大阪・泉大津

人生で初めてのフェスは高校2年生の時にいった「OTODAMA」。大阪の埋立地に現れるロックでポップな夢の国



お目当てのアーティストは「ミドリ」というジャズパンクのバンドだったのに、まさかの出演ドタキャン。サプライズ出演にBEAT CRUSADERS(ビート・クルセイダース)で、飛んできたボーカルのお面を友人がゲットしてくれた。感情の帳尻あわせされたのはいい思い出。

ちなみに、2年前に再訪しました。FISHMANSにまつわるアーティストがタイムテーブル埋め尽くすという、最高のブッキング。これを企画した清水音泉は、音楽愛が深すぎると思うのです。

天国に音楽は届かない。でも、同時代のアーティストたちに愛され、歌い継がれる。そんな奇跡に居合わせた事実を、何度も抱きしめたいね。

🎪OTODAMAについて
・初参加ハードル:★
・予算:1万円程度/1day
・服装:気温調整ができればなんでも。アーティストにより異なる
・便利アイテム:レジャーシートor折りたたみイス。影がないので日傘やバスタオルが役立つ。
・こんな人へ:とにかくいろんなアーティストを生で見たい聞きたい
・後遺症:ほどよい疲労感・勢いで買ったアーティストグッズ

2)京都大作戦@京都・宇治

10-FEET主催、京都を代表する夏フェス。くるり主催の音博とならぶ京都愛に支えられし野外フェス。いわゆるロキノン系と言われるあれでしょうか。お目当てのアーティストは「9mm parabellum bullet」で、まさに厨二病後期を想起させる存在。

氣志團とMAN WITH A MISSION(マン・ウィズ・ア・ミッション)が好きになった。今のシェアメイトとはじめて行ったライブかも?!

🎪京都大作戦について
・初参加ハードル:★
・予算:1万円程度/1day
・服装:ディッキーズ。バンドTシャツ。ダボダボ。。
・便利アイテム:レジャーシート。チェアはスペース的に微妙。
・こんな人へ:モッシュとダイブこそライブ。騒げ!踊れ!とか言われてぶっ壊れたい
・後遺症:疲労・謎の出血、打撲、アザなど。

3)朝霧jam@静岡・富士山

10月の三連休は富士山ふもとの朝霧高原へ。FUJIROCKが富士山で開催できなくなった、その雪辱を果たすべく作り上げた理想郷(?)客層はフェス玄人が多いため呼ぶアーティストに緊張感がある。Spotifyにて公開されているプレイリストで確かめてほしい↓

雨でもほぼ全ての人がキャンプインするという一体感がある稀有なフェス。それゆえに奇跡を起こす、共振のような作用が働きやすい。

大学3回生からほぼ毎年行ってて、一番好きなイベント。夜はキャンドルジュン(広末涼子さんの旦那様ですね)の空間で、毎年寝落ちしています。去年からキャンプサイトからオートキャンプ場・ふもとっぱらに移住しました。

10月に開催されるため、これで「フェス納め」という人も多い。実際に、毎年ここだけで再会する人もいる、不思議な場所。


🎪朝霧jamについて
・初参加ハードル:★★★★★
・予算:5〜10万円程度
・服装:アウトドアブランド多め・機能性のあるおしゃれ
・便利アイテム:折りたたみイス、光るブレスレット、靴スペア
・こんな人へ:自然が好き・テント泊やBBQが好き・ライブ<アウトドア<でも初来日は見逃せない
・後遺症:虚無感・「東京には本当の豊かさがない」と言い出す・急にオーガニックはまる

4)森、道、市場。@愛知・蒲郡

「森、道、市場」とはその名の通り、モノとごはんと音楽が集う“市場”を掲げているのが必勝ポイント。素敵なプロダクトやおいしいごはんが集う。地域や国別にお店が集まっていたり、地方の野外イベント(アルプスブックキャンプ)がまとまっていたり、まるで雑誌の紙面構成のように"編集的"な出店が10000点満点。

2017年から遊園地エリアも解放されてますますフォトジェニック戦闘力が高くて眩しい。ジェットコースター乗り放題しながら、Charaの生音が聴けるってなにそれ、平成最後の極楽浄土かな!!

photo by keita(@k_ta7103

Instagramで#森道市場 を検索するのが伝わる、という世代にジャストフィットした野外イベント。今年もたのしみです。

🎪森、道、市場。について
・初参加ハードル:★
・予算:1~8万円(チケ代安いが市場で散財する)/2days
・服装:モノトーンシティ〜丁寧ナチュラル系まで幅広い。
・便利アイテム:写ルンです・レジャーシート・ワンタッチテント
・こんな人へ:フェス/ライブ初心者・フォトジェニック愛・フェス的なものに興味がある人
・後遺症:虚無感・近くのマルシェや似たイベントに高確率で行く・「なんか森道っぽい」と言い出す
・2018年5月11日(金)〜13日(日)開催

5)FUJIROCK@新潟・苗場

説明するまでもなく、あのフジロック。日本初の野外フェス。初開催は嵐のなか決行されたり、伝説が多い(今のようなアウトドア装備が浸透しておらず、ライブ猛者を震撼させた)

朝霧jam的なゆるやかさを期待してはいけない。音楽好きが音楽に溺れ狂う場所である。規模が全てではないにしろ、プライドを感じさせる野外イベントでした。ひたすら日常を超越するものの中に身を置く、つまり予定調和をぶち破る快感を浴び続けてHigh人で、廃人になる。

🎪FUJROCKについて
・初参加ハードル:★★★
・予算:6~10万円(チケ代高い)/2days
・服装:ややロックでかっこいい感じ。朝霧jamと同じ。
・便利アイテム:折りたたみイスが必須。
・こんな人へ:無類の音楽好き。音楽と酒。そして自然。
・後遺症:疲労・虚無感・圧倒的な規模感に圧倒され、目の前の仕事と比較してしまう・金欠
・2018年7月29日(金)〜30日(日)・2018年7月29日(金)〜30日(日)


6)アルプスブックキャンプ@長野

夏の信州、北アルプス山麓でゆるやかに、小さく濃く営むフェス。湖畔のキャンプ場で本と音を愉しむ、ただそれだけの幸福がある。アウトドアとインドアの交差点的野外フェス。

森、道、市場。に揃って出店されていたので、ずっと気になっていて、やっとご本家の方に行ってきました。

🎪アルプスブックキャンプについて
・初参加ハードル:★★
・予算:1万円(物販)/1days
・服装:ゆったり、ナチュラル。ゆるいアウトドア。
・こんな人へ:XX市場に胸焼けしたら。騒がない野外イベント。
・便利アイテム:折りたたみのイス。湖に入るならタオルやサンダルなど。本がはいる大きめのカバン。
・後遺症:積み本が増える・長野に移住したくなる・2拠点生活に興味がでる
・2018年7月21日(土)〜22日(日)


・・・

ちなみに私は音楽は詳しくないです。でも、車で流してくれた音楽について、あれこれ語られるの好きです。フェスについては、ものによっては一人でも行くくらい"フェス的"な空気感やコンテンツが好きです。

野外フェスは決してコアなファンの聖地巡礼ではありません(アーティストによっては信者でフロア最前列が埋まっています)。森道市場をはじめ、完全に民主化と消費を成立させているイベントが増えたのは素敵な流れ!もっとこいこい。

これからの"イベント"について
野外フェスが解放されていったように、芸術祭がもっと身近に祝祭化していくといいなと思います。

2014年に越後妻有で開催された「大地の芸術祭」や、アルプスブックキャンプと同時時期に開催されていた「北アルプス国際芸術祭」など、写真と文章では伝えがたいほど素晴らしかったです。どれも野外フェスに並ぶか、それ以上の感性の拡張装置だと、信じています。

↑Christian Boltanski(クリスチャン・ボルタンスキー):「最後の教室」

↑上の2枚は新潟で開催された大地の芸術祭。

↑長野で開催されていた「北アルプス国際芸術祭」。アルプスブックキャンプにあわせて2日目にセットで訪問


ただ、音楽のようにyoutubeやSpotifyを使って、自分の日常と接続させるのが難しい。芸術という再現性のなさ、その場所に行かないと受け取れない圧縮ファイルのような不便さ……その辺は端末や機能の進化が追いついて、ぐっとハードルが下がるのでは?とも思いますが。

いわゆる音楽以外の"芸術"を、もっともっとたくさんの人が話題にして共通言語になったらなぁと。まだ知らない言葉を教えてくれる、知らない世界の痛みを再現できるのは、きっと芸術だから。




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