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#006まさかの!重度知的障害自閉症児に一部上場企業から障害者アーティスト採用のオファーが来た!【交渉のテーブル編】


いざ、都心の本社ビルで面談

駅から徒歩一分の、
都心にあるオフィスへKと
企業訪問へ行ってきました。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
前編はこちらをご覧ください

写真のビルが実際に行ったオフィスです。

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私は昔、外資系のIT企業で
働いていたことがありますが
こんなスタイリッシュな雰囲気は
それ以来20年ぶりぐらいでした
なんだかドキドキしてしまいます


もはや採用前提の面談でした。

新規事業プロジェクトの内容や
仕事面の条件、待遇面など。
申し分のない内容でした。

時々、企業の方が

「Kくんはどうですか?」

と、声をかけてくれますが
完全に大人の雰囲気にのまれていました。
下を向いて、私の顔をチラッと覗きます。

デジャヴ。

Kが一番荒れていた6年生の頃

自閉症絵画教室へ初めて参加した日

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元々、初めての場所は苦手なのに
自閉症の方々ばかりで独特な雰囲気

私がちょっと絵の具を
取りに行っているだけで

「お母さん、お母さん!」

すごい勢いで私の所に来て
私の服の袖を掴み、
不安そうな表情をしていました😅

そのうちサポーターさんとの
信頼関係も構築され、
今では私がいなくても
絵画教室を楽しむことが
出来るようになりました。

あれから5年経ったのかぁ
と、感慨深い思いです。

今は絵画教室もコロナ禍で
オンライン開催ばかりですが。
再開する日を心待ちにしています

話は戻ります。

Kの反応は…?


オフィスビルを出た後に

「K、○○(企業名)さんで
アイロンビーズを作ったり、
絵を描いたりして働けそう?」

と聞くと

うんうん、と、不敵に笑いました。

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ほとんど言葉を発しないKですが。
相手が自分のことをどう見ているか
Kにはちゃんとわかるようです。

自分によくない印象を持っていないこと、
期待してくれていることは感じた様子。

ぞんざいな対応をされると
それなりの対応しかしませんが、
子供扱いせずにきちんと対応
して下さる方に対しては
きちんと礼を尽くします。

人のことを良く見ています。
誤魔化しがききません(^^;

これも、あくまで私の主観なので
Kの本当の気持ちはわかりません

この反応はダメっぽいな…
この反応なら大丈夫そうかな。

と、長年の観察眼からの経験則
とでも言えばいいのでしょうか。

でも、Kの反応は上々。

チャレンジする価値はありそう。
もう、気持ちは決まりました。

一学期で辞めて7月に入社すると
即答してしまったけど…


家族に報告すると…


帰ってから夫に報告。

そこからちょっとややこしくなります

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新規事業プロジェクトに参加するため
一学期いっぱいで学校を辞めるか

という選択に迫られた状況です。


Kは働くことをどう考えているのか?

学校を卒業したいと考えているのか。

色々深く掘り下げて確認してみました。

毎朝、学校に到着の報告をK母に
電話連絡してもらっています。
電話をかける練習を兼ねています。

いつも台本通りの決まったセリフですが😅

その時いつも周りの声がものすごく
騒がしいのが気になっていました。

聴覚過敏のKは、
日常的にイヤーマフを
着用しています。

障害者モデル撮影のワンシーン

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5月ということもあり、
年度の切り替わりで何か
ストレスがあるのか?

週に一度休んでいました。
なので学校が嫌なのかなと
思っていましたが、どうも
学校自体は嫌ではないようです。

「がっこうにいく」
「9月からがっこうにいかない」


と書いて、分かるようにカレンダーを
見せながら聞いてみると


「行く」とハッキリ言いました。

あと半年の最後のスクールライフを
楽しみつつ、仲間と一緒に卒業と
いう形が一番いいと思いました。

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K人生であり、
Kの気持ちが一番大切です。

ということで。

時短勤務は可能?

時短勤務ができないか企業に確認してみます。

週に3回ほど勤務。
週に2、3回ほど登校。
という選択肢は可能か確認。

保護者様の気持ちに配慮出来ず
申し訳ないとの言葉もあり、
快諾していただけました。


学校にも確認。すると…


学校側からはアウトでした。

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職場と学校と二つの席を持つことは
できないということらしいです。

想定はしていましたが、
そんなムシのいい話しは無理ですね…


じゃあ、どうしたらいいか。


無報酬(給料なし)で研修生という形で
所属させて頂いて、卒業後に雇用
契約という形に出来ないか交渉。

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そしてzoomで打ち合わせすることに。


次回、完結編です。

Profileはこちら

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Kの芸術活動や自閉あるある等
インスタグラムに載せています。
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