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#005まさかの!重度知的障害自閉症児に、企業から障害者アーティスト採用のオファーが来た!【企業訪問編】



とんでもないオファーがきた! 

 2021年、世はまだコロナ渦。
特別支援学校の高等部三年生になった春

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特別支援学校を卒業して
さらに進学する人はほぼ皆無。

ほとんどが社会人となるため
就労に向けての実習などがあります。

そんな時に、 衝撃的な出来事が。

Kに障害者アーティスト採用の
オファーが企業から来ました!


本社が都心にある、
一部上場企業です。

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「本当に?????」
 目を疑いました。

きっかけはインスタグラム

Instagramでは

・絵画作品

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・アイロンビーズ作品

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・ピアノ発表会

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・障害者モデル

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・自閉症あるある


などのKの活動を
日々更新しています。

インスタグラムはこちら
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それを見た企業の方が

・カラフルでポップなデザイン性
・様々なことに幅広くチャレンジしていること
・工夫と努力で色々な問題を乗り越えてきたというストーリー


にも興味を持って
頂いたようです!
光栄なお話です。

また、障害者アートのサイトから
「障害者アーティストとして活動」
というアンケートが来ていたので
それに回答していたことも
決め手だったようです。

他にも3人ほど
参加者がいるそうで、

足並みそろえて7月から
新規事業プロジェクトを
スタートしたいとのこと。

え、どういうこと?!

そこにKが抜擢されたの?!

大企業のプロジェクトに?

知的障害重度で自閉症のKが?

え、マジすか…!!

ビックリしすぎて言葉も出ない…

鳥肌が…

エイプリルフールは
もう終わってるよね…??

みいこ、かなりパニックです。

チャンスの神様は前髪しかない

詳細を見ると給与面も
申し分のない条件です。
こんなチャンスは
もう来ないかもしれないと思い

ぜひ7月から御社でKを
働かせていただきたいと存じます。

と、お返事しました。

「チャンスの神様は前髪しかない」

という格言をご存知でしょうか。


チャンスは来た時につかまないと
手のひらからするりと
落ちてしまうものです。

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これは千載一遇のチャンス!
と思った私は、

基本的な事は身についているし
Kの得意と特性を生かせる
職業につけるチャンスだし、
学校は一学期で辞めて7月から
御社で働きたいと思います!

と、即答してしまいました。

浮かれに浮かれたみいこは
Kの父にこの出来事を伝えると

「学校は卒業した方がいいんじゃないか。
学歴は一生ついてまわるものだし」

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と、もっともな意見です。

ああ、また勢いで突っ走って
空回りパターンをやらかしてしまった…

注意:
特別支援学校を卒業しても
高卒資格にはなりません。


思い立ったらすぐ決めて
行動してしまう私ですが。

今回は私のことではなく、
Kの人生に記録として
一生残ることです。

藤井聡太さんも高校だけは
卒業したかったそうですが。

試合を取るか、 出席日数を取るか。

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どうしても学校側が認めてくれなくて
中途退学の道を選んだそうです。

学校も、文科省のマニュアルで
動いているので特例を認めるのは
やはり難しいのだと思います。

「障害者の自立」はとても難しいテーマ


特別支援学校に通っている間は
学校側も手厚い支援で
サポートしてくれます。

しかし「障害者の自立」は
とても難しいテーマです。

実際、現場実習などに行きましたが。
障害者のお仕事は ポスティングや
シール貼り、 封入、箱の組立て等、
軽作業がほとんどです。

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「やりがい」を感じるような
お仕事はほとんどないなぁ、
というのが率直な感想です。

「もっとKらしい道はないかな?」
 
と、モヤモヤしていた時に受けた
アーティスト採用のオファー

こんなチャンスはもう
二度とないかもしれない。

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4歳の時に知的障害と自閉症の
告知を受けて、絶望の中。

 一緒に死のうと、Kと手を繋いで
電車のホームに立ち尽くした12年前

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こんな未来が来るなんて、
想像もつきませんでした。



一番いい決断は?


Kにとって一番いい決断は?
学校を辞めて企業に就職するべきか?
そこまでする必要あるのか?

とても悩ましい問題で。

どのような過程で
卒業の春を迎えるのか?
次回にKの気持ちも 書いていきます。 

次回、「企業訪問&面談編」
に続きます。

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Kの芸術活動や自閉あるある等
インスタグラムに載せています。
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