新宿道路

悔しさを残す

忘年会シーズン。
久しぶりに会った友人と、この1年間の振り返りを聞きあう。入籍した人、転職した人、独り暮らしを始めた人。いろんな人の話を聞いて、改めて、そうか、みんな頑張ってたんだなあなんて思う。
そんな中、最近どうしてた?の私の返答は、「悔しい毎日です。でも悔しさってエネルギーになるから、上々ってとこですかね」だった。

でも正直なことを言うなら、悔しい時に一番強く思うのはそんなプラスの感情ではない。腹痛の時、その辛さを数週間後には忘れているように、悔しさは時間の経過とともにその本質を失っていく気がしている。圧倒的に適わない相手に対する絶望感や無力さ、拳を自身の腹に殴り入れたくなるような感情。エネルギーになるから、なんて言っていた時の私は、既に悔しさの絶頂期を過ぎていて、本当に悔しさがエネルギーになるのであれば、そのパワーの80%くらいは漏電されなくなっている状態だったのだと思う。

昨日を振り返り、自身の薄っぺらな言葉を悔しむ今の私は、このパワーが忘れないうちに文章に残す。明日こそは胸を張っていきたい。


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