人生で一番痛かった話
あなたの人生で一番「痛い」思い(痛覚的な意味で)をしたのはいつでしょうか?
この話を人に振ると少し盛り上がります。人間、辛かった経験は他人に共有したい気持ちが少なからずあるんでしょうか。
この記事はぜひ自分が一番痛かった経験を思い出しながら読んでください。
痛みの記憶
この平和な国で普通の人生を送っている方は、そう頻繁に「痛い」思いをすることはないでしょう。それだけで幸せともいえます。
できるだけ痛い思いなどしないで生きていきたいものです。
ですが、よくある「痛みを経験した方が強くなれる」的な訓戒の意味を込めて、痛かった記憶は思い出せるようにしっかりアウトプットしておくのもいいんじゃないかと思っています。
ここからは私が特に覚えている「痛い」エピソードを紹介します。ナンバーワンは最後に発表します。
・未就学児のころ、家族旅行に出かける「いってきます」のときに家のドアで指を骨折した。
・女性の大きな悩みでもありますけど生理痛。学生の頃はよくこれで学校を欠席していました。今はお金の力で薬を毎日飲んで軽減させています。
・天ぷらを食べた後にアイスを食べ、お腹を壊したとき。トイレで号泣しました。それ以降絶対に揚げ物の後にアイスは食べないようになりました。
・大学受験生のとき、ストレスか座り過ぎかが原因で左脚に神経痛が発生。痛みが酷くて歩けず、骨折も肉離れもしていないのに松葉杖でしばらく生活しました。クリスマスの夜に突然痛みが消えたのは奇跡なのではないかと思っています。
痛みへの恐れ
私は基本的にチキンなので痛いのは怖いです。インフルエンザの予防注射だけは「インフルに罹る苦しみと比べれば……」と我慢できますが。
そして基本的に病院は嫌いです。上記の、脚の神経痛に悩んでいたときに病院で膝の関節にめちゃくちゃ痛い注射を打たれてから恐怖でしかありません。
あと、頭が痛いときなどはすぐに鎮痛剤を飲みます。
ですがこの先も一定の頻度で痛みを経験することからは逃れられないでしょう。子は欲しくないので妊娠出産に伴う痛みは味わわずに済みそうです。
虫歯とか、内臓系の病気とか、もしかしたら事故に遭ったりするかもしれない……
この先にある無限の痛みの可能性を考えると怖くなるときがあります。
人生で一番痛かった経験
それでは私が一番痛かった経験についてお話しします。
大学4年生のときに友人と卒業旅行で沖縄・宮古島に行ったときのことでした。
私達は人生初のスキューバダイビングに挑戦しました。
ダイビングといっても初心者向けの、海岸に近い浅瀬で行うコースでした。
初めて海の中に潜りましたが、宮古島の海は驚くほど綺麗で感動しました。
さらになかなか出会えないというウミガメも見つけて一緒に泳ぐことができました。
↑そのとき撮った写真
コースも終盤に差しかかった頃。
海底に手をつけて這うように移動するのですが、そのときに「尖った石が刺さったのかな?」と思うようなチクっとした痛みが左の手のひらに走りました。
ダイビングが終わり陸に上がると、水用の手袋の何かが刺さった部分にだけ穴が空いていました。
そして手のひらに走る痺れるような痛み……
結構ぐっさり刺しちゃったのかな〜なんてことを思いながら服に着替え、帰りの車に乗りました。するとさすがにこれは痛過ぎないか…?と逆に冷静になってしまうほど痛みが激しくなってきました。
さらに、痛いだけでなく左手全体に熱いような痺れるような感覚がしてきました。ここで初めて「何かに刺された?」と気づきました。
あまりにも痛いので、ダイビングガイドのお兄さんに病院に寄ってもらうようにお願いしました。
友人だけでなく、同じコースに参加していた爽やかカップルのお二人も心配そうな表情。
ホントすいません……と言いながらも、あまりにも痛くて身動きが取れない状態でした。
宮古島で唯一であろう大きな総合病院に寄り、患部を医師に診てもらうと、
やはり何かに刺されたみたいですね~との反応。
私は海の生き物に詳しくないし、刺された瞬間をしっかり見ていなかったのですが、おそらく砂に擬態した丸っこい生き物だったような気がします。
もうとにかくとにかく痛くて、じわじわと涙がこみ上げてきました。
さらに左手だけでなく左腕まで倍以上に腫れあがり、痺れがひどく、気を抜いたら倒れてしまいそうでした。
急患用のベッドに横になり、毒を弱める意味のあるお湯を張ったバケツに左腕をつっこみ、しばらく様子を見ることになりました。
そのときが痛みのピークで、近くにお医者さんがいるのにもかかわらず
22歳の大人が「うえ~~~~~~~ん(泣)」と声を上げて泣く始末。
たまに様子を見に来てくれた他のお医者さんが「あー、これ痛いんだよねー」「頑張って」と優しく?声をかけてくれました。
夜になっても腫れと痛みが引かないので、私はその病院に入院することになりました。卒業旅行先で入院なんて。
友人たちは一度ホテルへ戻り、着替えを持ってきてくれたり色々とサポートしてくれました。私は情けない泣き顔を友人に見せてしまい、当時は恥ずかしさでいっぱいでしたが、本当にありがたかったです。
何時間お湯に腕をつけていたかは分かりませんが、痛みが軽くなった深夜、病室のベッドで就寝しました。実はこれが物心ついて初めての入院でした。卒業旅行で初入院なんて。
翌日になると痛みはほとんどなくなり、腫れはそのままでしたが無事退院することができました。退院直後から楽しい観光を再開しました。
当時の写真をたまに見返すのですが、旅の後半からぱんぱんに腫れている左腕を頑張って隠している写真ばかりでとても切ないです。
痛みで生を実感する?
この手のことはよく言われますが、事実私も急患用のベッドで痛みに苦しんでいるとき、(大げさですが)生死をさまよっているような感じがしていました。そのときは母親と、当時付き合っていた彼氏のことを思い浮かべていました。そして人は簡単に死ぬ生き物なんだなあと考えていました。(死んでないけど)
ある意味では生を実感した貴重な経験でしたが、絶対に二度と同じ思いはしたくないです。そのため私は二度とスキューバダイビングはしないと思います。もはや砂浜にも近寄りたくないです。
さいごに
結局この記事を書いて何が自分の中で分かったかというと、人は悲しかったこととか痛かったことはこんなにもはっきり覚えているのに、嬉しかったことや楽しかったことはすぐ忘れてしまうなぁ、ということです。
だからこうしてブログや日記に書いたり、インスタに写真を残したりすることはとても大切なことなんじゃないかな、と思います。
最近手帳を買いました。毎日ではないですが、よかったこと・悪かったことがあったらできるだけ書き残すようにしています。
先日は天鳳で降段してしまったことを書きました。そして昨日は昇段したことを書きました。
ぜひ皆さんもちょっとしたことを記録してみてください。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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