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100日マンガ記録「だるっちうちあけ話」その3~群像劇にした理由


群像劇が…描きたいです!

マンガで最初に決めなきゃいけないことは色々ある。

・テーマ
・キャラクター
・設定
・タイトル
・線の種類(何ペンのどのくらいの太さで)
・使う色の感じ

などなど。

私のマンガのテーマは、読者に

「なにかが1歩進んでうれしい」

という気持ちになってほしいということ。

これは私のマンガで大事にしていきたいことの1つで、マンガ講座の最終課題「はーとポリスのポリリン」でもこれをテーマにした。(下の図はマンガ講座で使った8分割の紙芝居)

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「はーとポリスのポリリン」完成ネーム↓
https://comici.jp/articles/?id=17701

でもこのネームを描きながら、私はずっと「モネちゃん(主人公)とポリリンだけじゃなくて、キクっちやマキタさん(脇役)の視点もまぜて群像劇で描きたいなー…上限32Pだからムリだけど」と思っていた。


人を幸せにするのはファンタジーでなく、人

実生活で何かが前に進むとき、1人の力だけで何かが劇的に進むということはほぼない。
周りの人からのちょっとした働きかけが作用してることがほとんどだ。

その「周りの人」もナマモノなので、それぞれの悩みや、日々周りから受ける影響のもと、気持ちのアップダウンがある。

例えば、ヨーコさんの女友達の登場で、シホさんやハルナちゃんの運命はぐぐっと変わっていくが、ヨーコさんが不登校の息子や自分の体調不良だけにとらわれたネガティブモードのままだったら、わざわざ人を集めて女子会を開かない。

ポジティブモードになれたのは、ハルナちゃんやシホさんが、レイ君とふれあってくれてたことにうれしさや、安心感を感じられたから。

同じ人でもタイミングが違えば出せる働きかけは違う。
余裕があればできるけど、余裕がない時はできない。

余裕がない現代人にとって、人がお互いによい作用をしあえるというのは奇跡的な可能性だ。



奇跡の可能性は上げられる

「奇跡だったら起こすの難しいじゃん」って言いたくなるが、今まで自分が書籍やコーチングで選択理論心理学やストレングスファインダーなど複数の理論にふれ、実際に活用してみて、「100%じゃないけど、だいぶ可能性はあげられる」と思った行動がいくつかある。

たとえば「7月7日にダルマさんが」に入れたのは以下のこと。

・元気なときにちょっとだけいつもの安全地帯から足を延ばしてみる
・気が合いそうな人がいるところに身を置いてみる
・コミュニケーションを重ねて自分の悩みなどを話してみる
・相手の話をじゃませずに聞く
・自分の得意が何なのか知る
・自分が得意で苦痛でないことで、相手が喜びそうなことをやってみる
・気づいた相手の良い所は口に出して伝える
・今まで「~べき」と思っていたことを見直す(特に教育環境や親の影響を受けてることで今の時代に合ってないことは思った以上に多い)
・ピンとこないこと、苦しいことはやめたり、断ったり、距離をとってたりしてよい

こういう小さな行動の積み重ねから、自分のことも相手のことも尊重できるようになって、お互いにWIN-WINの展開がうまれていくことを、実生活でも経験してる。
1回だけでなく、何回も。

だからマンガでも1歩進むという結末が自然な流れになるために、いろんな人が出てくる群像劇にしたかった。


人づきあいは大変だけど、調整できるようになる

人づきあいは、もちろんいいことばかりではなくて、時に気疲れしたり、面倒だったり、思い通りにならないことがいっぱいで、私も尻込みすることが多い。

特に私は「パッと口に出しちゃったけど、傷つけなかったかな?」って後から反省することが多くて、モヤモヤして夜寝れない、みたいなことが多い。(とはいえ、直感的な感想というのも大事にしたいと思ってる…このへん、まだ調整中)

そんなリスクがあっても、ゆるっとつながれる気の合う人が増えることのメリットは、はかりしれなく大きいと感じている。

数がすごく多い必要はない。
でもできたら3人以上いると過集中せずにゆるさを保てると思う。

・どんな人なら気が合うのか
・自分がイヤだと思うことがあったらそのポイントは何なのか
・その時はどんな風に距離をとればいいか

そういう自分なりのコツを少しずつ知って、年取るごとに自分の周りの人の「自分好み度」が上がっていくのが理想。

そして大好きなその人達に、私しかできないことで返していけたら
「いやー、年とってできること多くなってよかったわ~」
って自分へのスキ度も上げて暮らせる気がする。


人生は群像劇

今、私は自分の得意を活かすこととして、マンガの力を磨こうと思う。

去年まではそれがバレーボールだった(アタッカーとしてチームを勝ちに導きたかったの…!!)。

来年あたりはカポエイラとか言い出すかもだけど、それはそれで長い人生の中で、やれるうちにやりたいことをやっときゃいい。80才くらいで「私がカポエイラやってた時さー」って言えたら楽しそうだし。

もしも今どんづまり感を感じてる人がいたら、
まずはおいしくて栄養のあるもの食べて、よく寝て、余裕が出てきたら、自分が好きで得意で人にほめられたことがあることを、たくさん書き出してみるといいと思う。

いま出来てない不得意なことを伸ばすより、楽しくて得意なことを伸ばしていく方が、たぶん、よりたくさんの人に喜んでもらえることにつながる。

いろんな人がいろんな形で言っている手垢のついたことだけど、大事なことだから何回でも、手を変え品を変え、言っていこうと思う。

そして私の描いたマンガで

「なんとなく自分もちょっと進める気がしてきた」

って誰かが思ってくれたら最高だ。



次はどんな形で描こうかな?


おしまい

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「7月7日にダルマさんが(全102話)」の制作エピソードを
#だるっちうちあけ話
のタグで毎週末更新してます。
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