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亡くなった長男ワンコの最後のお願い

今日思い出して過ごしてたお話
前にもちょっと書いたのですが

今年の秋に私の最愛の長男ワンコが、悪性腫瘍によりあっという間に亡くなりました。
甘えん坊で臆病で気を遣う、とても優しい真っ黒のプードルくんです。
私がウクレレを始めた頃で
「見上げてごらん夜の星を」の曲を弾きながら、介護の日々を過ごしてました。
私のお尻に彼のお尻がぴとっとくっついた状態で、いつもウクレレを聴いてもらってました。
私が泣いてると、僕が何か悪いことしちゃった、、、、と勘違いして、
お部屋に置いてある犬版ベビーカーがあるんですけど、その中に入り込んでしまったり
なんともいえない顔で見つめてくるので、私は彼の前では笑うようにしてました。
日に日に状態が悪くなっていく我が子を見ては、
近い未来にお別れがもうやってくるんだと覚悟を決めてました。
片目は腫瘍でダメになり、
とめどなく流れでくる膿を拭っては、涙を流しながら声だけ笑って励ましてました。
私の声を聞いてると安心すると思って、弾き語りも練習して
歌いながら過ごしてました。

ある日、私がご飯をあげようとすると
ぷいっと横を向き、食べてくれません。
私はずっと手作りごはんを勉強してあげてます。
被災した時のことも考えて、時々ドッグフードも食べれるようにあげる時もあります。
美味しいって喜んで食べてくれるはずなのに、ぷいっとされると嫌な予感しかしません。

慌てて介護食に切り替えて、用意してあげてみようと試みました。
すると
彼は久しぶりに私にメッセージを送ってきました。

「ママ、僕はもう食べなくていいんだよ」

と、それはそれは強い波動で伝わってきました。
私は悲しくなって涙が止まりませんでした。
食べさせなきゃ死んじゃう、、、
でもこんなに強く言ってる、、、
どうしよう、、、

私は彼の言葉を尊重することにしました。
全くあげないのは、私の後悔に繋がるのが嫌なので
ご飯だけは彼の分用意しました。
毎回出すことはしました。
でも、無理矢理上げることはしませんでした。

お水だけは自分で一生懸命飲んでました。

数日経過、、、
「ママ抱っこして!!」と言ってきました。
もう目から出る膿から血も混じり、歩くこともままならなくなりました。
私は抱き上げ、ずっとずっとずっと抱っこして過ごしました。
可愛くて、可愛くて、大好きで、愛しくて、
なんでこんなに抱っこしてって言ってるのかを考えたら
たまらなくなってバレないように泣いてしまってました。

翌日、、、彼はいきなり立ち上がったと思ったら倒れ、、
私は、いよいよその時が来てしまったと覚悟しました。
約束した通り、ウクレレを聴かせ、歌声を聴かせて
それはそれは穏やかな時間が流れました。
夢を見てるようで、手足がかけっこしてました。
そのまま大きく息を数回吸って、、、、
そのまま眠るように亡くなりました。

私は泣き崩れました。
ありがとう、、、と思いました。

後になって色々思い出すと
「ママ、僕はもう食べなくていいんだよ」って
すごい言葉だったなと思いました。
彼は自分がもうすぐ亡くなるのをわかってたのでしょうね。
数日かけて、体の中を言い方が変ですが綺麗にしたのだと思います。
とても立派でした。

もし彼が言って来なかったら
私は流動食を流し込んででも食べさせてました。
こんなこともあるのだなと
貴重な体験をした気がします。

亡くなったその日に、私は火葬してもらいました。
もう魂と身体が離れてしまってるので
私は亡骸に縋るという気持ちが無いのです。
なぜなら、魂になった長男ワンコは、長女の時と一緒でしばらく私のそばをうろうろしてました。
それを感じ、末っ子の霊感ワンコがワンワン吠えてました。
火葬場で、最後のお別れの時 姿を目にするのが最後と思うと辛かったのですが、
「ママ、また生まれ変わってくるよ」って言われました。
私はニヤーっと微笑んでしまい、頭ポンポンして「バイバイ♪」と声をかけました。

また、、、彼はまたいつか私のところにやってくるのでしょうね。
その後、真っ黒いウクレレを購入しまして
その真っ黒さが長男ワンコに似てるので、見えるところにいつもあります。
見るたびに、「おおおい、、、いつやってくるんだーい?」と心で話しかけてます。

愛するペットが亡くなるって、本当に辛いです。
ちょうど今、ウクレレ練習してる曲が、
息子に先立たれて悲しみと闘う親の気持ちを歌った曲、
Tears in Heaven  
とても素敵な曲です。
歌詞を理解しながら弾くと、長男ワンコを思い出してしまって泣けてきます。

それを今日は何度も思い出してしまいました。


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