見出し画像

ウクレレの音色が届いた夜

友人の介護士さんがいます。
夜勤のお仕事で一息ついた時に、たまに連絡をくれるのですが
大変なお仕事してるなあといつも思います。

ついこの間、私がウクレレの練習をしてた時に連絡あり、
友人が「あ!ちょっとそのまま弾いてて、、今日ずっと独語言ってて止まらなくて様子がおかしいお婆さんがいてね、、、、○○さん♪ほら、、聴いてごらん♪」と
私がウクレレを弾いてる音を電話越しにお婆さんに聴かせてあげました。

私は独語を発するお婆さんの声が聞こえてきました。
ウクレレを弾き始めると、お婆さんが「ふん♪ふん♪」と
音をしっかり聴いて、明るい声で鼻歌を歌い始めました。
友人が「みーたん!笑ってるよ!!嘘みたいだ!!笑ってる!!!」と言って喜んでる声が聞こえてきました。
私には笑顔は見えませんが、嬉しそうにふんふん言ってる声が聞こえました。

友人はもうお仕事に戻らないとならないので、すぐにそのまま電話を切ったのですが
私は鼻歌を歌ったお婆さの声が、ちょっと嬉しくて耳に残りました。

翌日、友人から連絡あり、
お婆さんが朝に亡くなられたと知らせがありました。

7年ほど入居されてた方で、ご家族の関わりがとても薄く、
お医者さんがそろそろ危ないと言ったのを伝えても、誰も来ることがなかったそうです。
ご飯を3日前から食べなくなったそうです。
その日はずっと独語を繰り返し、様子がおかしくなり出してたとのことでしたが、
ウクレレの音を聴いて、何年も見たことのない笑顔を浮かべ喜び
その後少し独語が出たものの、少しずつおとなしくなって行ったのだそうです。
そして 朝、眠ったままあの世に旅立っていったと教えてくれました。

あのお婆さんが亡くなられたのかと驚きましたが、
少しでも笑顔になれたことを想うとよかったなと思えました。

私の祖父母は
亡くなる前、急にいろんな人と会い始めたり
知らずにしっかり身辺整理してました。
人間の持ってる虫の知らせみたいなものがあるんでしょうかね。

お迎えが来た、、、、って話もよく耳にしますが
私は、親戚のお爺さんが病院で亡くなる時に、
昏睡状態の中、突然ベッドの周りに小さい小さい光がいっぱい集まってきて、
お爺さんの上半身を包み込んだのを見ました。
そのすぐ後に、大きく息を吸って亡くなりました。
私はあれがお迎えというものだったのかなと思いました。

親戚が、亡くなったことをあちこちに報告したり、
葬儀屋をどこにするのかと言い合いしてると
急に電話をしようとしてた親戚のスマホの充電器が床に落ちて、なんと消えてしまいました。 消えたことに驚き、何もない狭い渡り廊下を一生懸命探したのですが出てきませんでした。
異次元に行ったとしか思えない
シャキシャキ頑固だったお爺さんが、「さっさとやれ!!」と言って消したのかもしれないねと、、、充電器が忽然と消えてしまったことを妙にみんなで納得したことがありました。

ちょっと話はずれてしまいましたが
人が亡くなる前に起こったちょっぴり不思議なこと、色々あったなあと思い出しました。

他に書いたお話があるのですが
キーボードのボタンが反応して文字が消えて行ったので
これは書いてほしくないんだなと理解しました。
なのでお話はここまでにします。

よく、文字をキーボードで打ってる時に
勝手に文字を消去させられたり、
私の言葉で打ってるのですが、メッセージを伝えないとならないと勝手にどんどん文字を打つようになって行ったりすることがあります。
勝手に運転して行ってしまうあの感じと似てます。
伝えてほしい、伝えていいよ、これはやだ、こうしてほしい
みたいなことかなと思ってます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?