論理的思考スキルpart②
ぜひ1つ前の記事から読んでいただくと
より理解が深まります!
前回は論理的思考スキルの考え方を
主に伝えました。
今回はその論理的思考スキルを
使って実践していく方法です。
こちらも前回同様
ビジネスにおいて大変重要です!
ビジネスをやる際に
様々なサービスを考えると思います。
そのサービス設計の流れを
まずお伝えします。
簡単に流れとしてはこのような感じです。
3C分析
↓
SWOT分析
↓
4P分析
↓
デプス調査
↓
ペルソナ設定
↓
市場調査
サービス設計とは分析を行いながら
最後には市場にサービスを
出せるようにすることです。
これをする為には
データを元に考えるベースがあって、
そこで初めてサービス設計に入れるのです。
なので前回お伝えしたきちんとした
データ収集を自ら行うことが大切です。
では
サービス設計について順番に説明します。
3C分析 と SWOT分析 について。
3Cとは…
①顧客(customer)
②自社(company)
③競合(competitor)
②、③は顧客に対して"提供"し
顧客は"②、③を比較"します。
②、③はお互いを比較し
"差別化できる自社の強み"を探します。
この3つの関係性のことを言います。
SWOTとは…
先程の3Cのひとつの 自社(company)
のことをより深く知るために使います。
Strength(強み)
Weakness(弱み)
Opportunity(拡大可能性)
Therat(縮小可能性)
これら全てを考えながら
サービス設計をしないと上手く行きません。
自社の強み、弱みに加えて
拡大可能性はそのサービスがこれから
どのように大きくなる可能性があるのか、
縮小可能性は反対に倒産してしまうような
サービスが小さくなっていく可能性は
どのくらいあるのか、を考えることです。
3Cの中でも1番必要なのは
相手を分析することより
自社(自分)を分析すること。
ここで間違いやすいのが、、、
自分がどういう立ち位置なのか?
『自社の強み・弱み』を
知っているようで知らない人達が多いです。
その為にSWOT分析で知ることが大切です。
3C分析 + SWOT分析 は
必ずセットで考えることがオススメです。
それだけで理解が深まります。
言葉だけでは分かりにくいですよね?
ある居酒屋を例に書き出してみます。
やる順番としては、
SWOT→3C の方が考えやすいです。
〘Strength〙
・1階路面店で目立つ(立地)
・国産を使用 ・UberEATSデリバリー可能
・オフィス街で人が多い ・宴会でも利用あり
〘Weakness〙
・ブランド名が無い ・値段が多少高めに設定
・オフィス街なので週末空き
・長期休暇などは売上が下がる
〘Opportunity〙
・YouTuberなどの面白イベント開催
・キッチン貸し ・親会社がマーケティング会社
〘Therat〙
・大型休日などが増える ・外食する人が減少
・ヘルシー思考になっている
などなど、1度書き出してみると
「これやった方がいいな」と思うことも
見えてくることがあります。
次に3C
新規オープンのカフェがあるとします。
クライアントがカフェをオープンするのですが
近くにスタバがあるので先行き不安と
言っているので、3C分析してみました。
〘顧客分析〙
オフィス街、休日はあまり人がいない
サラリーマンが多い、男性約6割、40代多い
〘自社分析〙
S :・ドリンク価格がスタバより40%程安い
・独自のキャンペーンが自由にうてる
・アルコールや幅広いメニューも出せる
W :・ブランド力がない
・大手ではないので仕入れ原価率が多少高い
O : ・夜はBARとしても営業可能
・オフィス街なのでイベントなどでも利用
・フードのデリバリー可能
T : 近年多業種でアルコールの取扱が増えている
その為、スタバでもアルコールが販売されると
集客が減ることが予想される。
〘競合分析〙
・朝の入店数は50人程度、昼は約100人程度、
夜は40人程度、女性客が多い印象
・店内でフード注文する人は入店数の3割程
その為客単価を530円とすると
1日の売上は100,700円程度
このような感じでまとめることができれば
OKです!
そんなに難しく考えずに
気づいたことを全て書き出しましょう!
ちなみにここまできちんと出来るようになれば
コンサルタントの仕事もできます!
今は言葉だけですが、
これにグラフなどを付けたりすれば
さらに分かりやすくなって良いです!
次に 4P分析 について
4Pとは…
Products(プロダクト:製品)
保証、デザイン、ブランド名、サービスなど
Price(プライス:価格)
市場で販売する際の価格。
価格を設定することで必然的にターゲット層も
決定されてしまうので、慎重な検討が不可欠。
Place(プレイス:流通)
製品を市場に流通させる為の
流通経路や販売する場所が含まれる。
Promotion(プロモーション:販売促進)
市場の顧客ニーズを満たす製品を制作し
ターゲット層を決め、そのターゲット層に
購入機会を提供できる流通・販売経路の確保。
以上の頭文字をとったものを指します。
カフェを例にしてみると、、、
Products/サラリーマン・男性が多い
→オシャレメニューよりボリューム重視の
ランチメニュー、夜もアルコールメニュー用意
Price/ランチタイム→サラリーマンの取込み
ドリンクセットで900円など。
夜は競合なし→高めに設定、客単価4300円程
Place/オフィス街→デリバリー需要の想定
ランチデリバリーを宅配サービスと提携し提供
Promotion/イベントシーズンでの利用
→LINE@の登録でドリンク1杯無料など
ランチタイムに多くのテーブルフライヤーで
クーポン配布を実施。
このようにフレームワークに沿って
まとめるだけでロジカルに考えられます。
このフレームワークをしっかり活用すること!
自社、競合の4P分析を比較し
細かく一つ一つ改善を行えば必ず勝てる勝負
= TTP戦略(徹底的にパクる戦略)
これに限ります!
そして 市場分析 とは
①サービスを必要としている人の数
×
②そのサービスに支払うお金
= 市場規模
つまり
①は、特定の商品やサービスを必要(ニーズ)
とする人がどれくらいの数いるのか
②は、そのニーズに人々はどれくらいの
お金を支払うのか
(デプス調査+メンタルアカウント分析)
を知りどのくらいの市場規模か分析すること。
1つずつ説明すると、、、
ニーズ調査→多くの人に「こんなサービス
あったらどうですか?」とシンプルに
聞くことが大事。
この時必ず"カテゴリー分け"をする!
主婦、サラリーマン、年配の方、女子高生など
とにかくいろんな種類の人に聞くこと!
デプス調査→ニーズ調査の中から特定のニーズが確認できたカテゴリー層を呼び
5~10人程度に直接対面でヒアリングする。
これには必ずリラックスした状態(環境)での
調査が重要。
例えば、ZOZOTOWNの「ツケ払い」。
利用ユーザーがカートに物を入れても
当日に購入は少なく、翌月や月末購入が多い。
その為取りこぼしが多く発生していた。
そこで"ツケ払い(支払いは2ヶ月後)"
システムの導入を検討。
調査するとカードの締め日によって
翌月や月末にずらす人が多かったためです。
このサービスもデプス調査をした結果です。
いざやろう!と思っても
デプス調査にも聞く順番があります。
突然サービスの説明から始めると
何かを売りつけられるなど
相手に敵対心を持たせてしまいますよね?
①スモールトーク
日常会話でリラックスさせます。
自分のこともよく話し相手に安心感を与えます
②ライフスタイル質問
趣味や家族構成、職業、帰宅時間、出勤時間
など平日と休日で分けてその人の1日を聞きます
③ワンアヘッド質問
実際の年収や家族の経済状況、ローンの残高など
折り入った質問を行います。
④ そこからサービスに対しての意見をもらったり
なぜ必要・不要だと思うのかなど
WHY を3回聞くような質問を繰返します。
このインタビュー中に重要なことは、
ポロッと口にした言葉などを
必ずメモに残すことです!
こういったことを必ずアンケートとして
取らないと失敗に繋がります。
それほど必要なことです!
ここまで分析できたら
次は、ペルソナ分析 です。
デプス調査を終えて、1番共通点がある部分を
持つ人物像を勝手に作り出します。(ペルソナ)
"ペルソナ"とは
実際にいるかのように
年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味
などリアリティのある詳細な情報を設定し
妄想の人間を1人作ることです。
ペルソナ × 同様人物
+
利用意向
+
メンタルアカウンティング
= 市場規模
例えば、30代子持ち主婦Aさん。
子供を保育園に送った後に仕事。
旦那は会社員で22時帰宅、仕事を16時に終え
17時にお迎え、スーパーで買物し
夜料理するのは大変…
このような主婦10人に対してデプス調査をした
↓
8名が「宅配晩御飯サービスを利用したい」
このサービスには1ヶ月の晩御飯代5万円の
半分なら支払う、
この街には同じような主婦が2万人程いる、
そのためこのエリアによる市場規模は
2万人 × 80% × 2.5万円
= 月間4億円程度
の市場規模が予想されます。
※プレゼンなどでの市場規模の説明は
このようにペルソナを逆算して説明すると◎
いろいろと説明してきましたが、
最終的には普及曲線を理解していないとNGです
普及率とは時間をかけて上がっていきます。
そしてサービスが市場に浸透するにも
順番があるのです。
普及率を段階的に言うと…
5種類に分類されるのですが
ここで大切なのは
最初の16%の層を掴むことです!!
そこを掴むと自然と口コミ等でupしていきます
どうするのか?
16%の人達とは??
例えば、いつもはスタバに行くけど
今日はちょっと違う所に挑戦してみようかな?
…こういう人達が16%の層です。
この人達を満足させて掴む事が大切です!
それにはニッチなPR戦略をすることです。
"日本唯一の「高級チョコとコーヒーのお店」"
など
そう言われると少し気になりませんか?
こういうことです。
まずは行ってみようかな?と思わせる
ニッチなPR。
そして口コミで広めてもらえるような
キャッチコピーを作ることが大変重要です!
論理的思考スキルが
ここまで完璧にできれば
きっとあなたのビジネスも成功します!
何もかも白黒決めつけることなく
良い点と改善するべき点はないか
きちんと分析に分析を重ねることで
しっかりとした軸を作り上げることができます。
論理的思考スキルも
訓練あるのみですね…。
わたしも頑張ろうと思います。
ビジネスをやろうとしている方はぜひ
挑戦してみてください!