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ツメが甘いのよ

ずいぶんと前の話。

娘①がまだ小学校の3年生くらいだったころかな。

いつものごとく、何をするのにも要領の悪い娘をとっ捕まえて、いかに彼女が詰めが甘い人間なのかということを延々とお説教たれていた。

そもそも長女とか長男って、要領が悪いというか、めんどくさいというか、手間がものすっごいかかりません?聞いてるんだか、分かってるんだか、反応もシャッキリしなくて、お説教始めちゃうとヒートアップして止まらなくなっちゃう。

娘②が、「ホント。ツメが甘いのよ。」とわたしの話を反芻しながらこれを渡してきた。

「爪が甘い」〜!ナルホドねぇ、間違えたか。足の指の絵が描いてある。詰めと爪ねぇ。

とほのぼの〜としたのも束の間。大爆笑に変わる。

「指、6本あるよ〜!」

もう、笑い過ぎて、お説教するのやめちゃった。見事に姉をお説教地獄から救い出した功績を称え、かれこれ10年近くも我が家の壁に貼ってある。

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