物理の勉強法

※この記事は主に入試物理の対策を主眼として書かれています。その為本来の物理のあるべき姿とは異なるものとなっていると思われますが、あくまでも「入試物理で出来るだけ安定して合格点+αの点数を取る方法論」として受け取って下されば幸いです。

さて、前書きも終わったところで、本論に入っていきましょう。個人的に入試物理の対策として有効なものは大きく分けて「基礎理論の理解」、「パターン認識」と考えています。以下、各論に移ります。

①基礎理論の理解について          公式、パターンの理解を深めること、そして応用範囲を広げることに必須であるためかなり大事です。演習の効果も格段に向上する為、高2以下であれば1年程物理の勉強は基礎理論の理解と傍用問題集だけに費やして全く問題無いです。時間かけていいので、しっかり進めていきましょう。着眼点としては、分野毎どの公式を立式すれば入試物理は解けるようにできているのか、そしてそうした公式が使える場面、使えない場面はどういうところか、というところにしておくと割とスムーズに進めることが出来ると思います。その公式をまとめてみたので紹介しておきます。                   力学:①運動方程式②運動量保存則③エネルギー保存則④反発係数⑤角運動量保存則(面積速度の公式)電磁気学:①電気力線やコンデンサ、誘電率等の定義②電荷保存の法則③電圧降下④ファラデーの法則⑤アンペール、ビオサバールの法則(これは応用。結果を暗記しても解ける)⑥交流回路の位相の公式(正直これは暗記してミスを誘発するより1回1回定義から微分して出した方が早い)                      波動:①位相の公式②屈折率の公式③ホイヘンスの原理の使い方④干渉時の近似のやり方とその結果⑤干渉時の腹、谷の条件⑥縦波のグラフの書き方、注意点                 熱力学:①熱力学第1法則②pvグラフ等の見方③モル比熱④熱効率⑤ボルンハーバーサイクル   以上になります(原子についてはまた後ほど🙇‍♂️)。オススメの参考書としては、初めて学ぶ物理学(僕が使ってる本。知名度は低めだがめちゃ素晴らしい!)、新物理入門、物理教室(上2冊が難しい…という方向け。かなりスマートにまとまってます)、金銭的に余裕のある方はハイレベル物理等苑田先生の授業や三宅先生の難関物理が挙げられます。

②パターン認識について           物理や数学で「パターン」という言葉を用いると、「それは学問としては邪道だ」というような意見が多く見られます。僕もそう思いますし、大学以降で本格的に学問に邁進する方々はそうであるべきだ(将来の自分への自戒も込めて)と考えています。しかし、試験時間という制約がある以上、「どれだけ速く、確実に解けるか」という観点が重要になってきます。そしてその課題に対する確実かつ有効な対策として「パターン認識」が挙げられると考えています(勿論難関大志望者や物理学を大学で学びたい方については基礎理論の理解を前提とした上で)。それに、「パターン認識を毛嫌いしたあまり、入試で合格点を取ることができず浪人することになった」なんてことになったら正に本末転倒ですよね?(ちなみにこれ、現役の頃の僕のことでもあります…苦笑)また、パターン認識の利点として、「ミス防止」も挙げられます。具体的に説明すると、試験で初見の問題を見た時に自分の中にあるパターンに落とし込むことで、そのパターン特有の注意点に目が向きやすくなる(つり合いの位置など)ということです。いかがでしょうか?パターン認識、試験においてはかなりの武器になりうることを実感していただけると嬉しいです。オススメとしては、リードαやセミナー、アクセス等学校で配布される問題集、重要問題集、標準問題精講、新物理入門問題演習、難系、道標(左から簡単な順です。時間がない方は今までやってきた問題集か重問だけ、そうでない方は学校で配られる問題集+重問(阪大京大東大東工大等最難関大志望者は+2冊目から4冊目までのうち1冊も)で十分です。道標は余裕のある方向けです)が挙げられます。また、難系の解説は分からない問題の理解を深めるには雑なところが時々あるので(特に波動は)、そう言った箇所は適宜Mittyさんの noteを参照することをオススメします。

…ふう、以上になります。物理も大分長くなってしまいましたね(苦笑)数学の方にも書きましたが、出来るだけ客観的かつ再現性が高いように書いてきたつもりですが、合うところだけ取っていってくれれば幸いです。勉強法は人それぞれですから。それでは、こちらでもみなさんの第1志望校合格を願いつつ、この記事を終わらせて頂きます。読んでいただき、ありがとうございました。




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