韓ドラ「ミセン」を見た
わたしがことし見た韓ドラは3作だけで、昨年までと比べるとちょっと少なかったです。
理由ははっきりしてます。「天国の階段」のせいです。良い意味でも悪い意味でもめっちゃ強烈なドラマだったので、完全にお腹いっぱいになってしまいました。こんなこと言うくらいなら途中で視聴をやめればよかったんですけど、どうしてもやめられなかったですよ。毎回毎回続きが気になりすぎるから!! なんかわからん魔力がありました。このドラマは。2月に見てたと思うんですが、あのころは常に頭の中であのドラムの音ドンッドドッドッ…、♪アア~ベ~~マ~リ~イィ~アァァァ、チョンソォ!! オッッッパァ~~~~!!って鳴り響いてました。
天国の階段より先に視聴を始めていた「御史とジョイ」を最終回まで見届けたのが3月で、そこからいっさい韓ドラを見る気になりませんでした。韓ドライップスとでも呼ぼうか…。
しかし、先月、やっと韓ドラ視聴を再開しました。「ミセン」です。人生ドラマとしてあげている方も多いと聞くこの作品がBSで放映されるのを知り、とりあえず録画することにしました。そして、録画がかなりたまってきたころHD容量があぶなくなってきたのでやっと見始めました。そしたらなんかおもしろそうじゃないですか!!
正直、前半は、えぇ?! ウワァ…ヤダァ…って思うことも多かったです。そこらへんは話がわかんなくならない程度にあっさりと眺めるように見てました。そのうち、中盤からは登場人物たちの個性がわかってきておもしろくなってきました。
国の違いと、10年前の話ってことで、ところどころ信じられない点や理解できない点はありましたが、それ以上の魅力があるドラマでした。
印象に残ったエピソードはたくさんあります。たとえば、営業3課の活躍が知らされた時、ほかの課の上司が言ってた言葉が好きでした。営業3課の出した成果は素晴らしいけど、マイナスを正常に戻しただけであり、本当は最初からマイナスを出さないことのほうが望ましいというような内容だったと思います。これは、組織の一員だったら本当に大事なことだなと思います。この考え方のうえにわたしたちの安全な生活や便利な生活が守られているからです。
けど、それと同時に、まずいことが起きてしまったならそれを挽回するためにやれることはやるしかないというオ課長のマインドにはやはり強く惹かれました。人間生きてたら一度も失敗しないなんてことあり得ないんだから、とにかく何かできることをするしかないです。というか、ほんとはそもそも選択を誤らないほうがよかった、悲劇をうまないほうがよかったなんて、オ課長が誰よりも骨身にしみていることなんだよなというのはドラマ全編を通して伝わってきてたので。
どちらの課長の話もすごく重要だし、誰でも置かれた立場によって簡単にどちらの考え方にもなり得るわけだし、いろんな考え方の人が登場していたのが見ていておもしろかったです。
一番好きなキャラクターは…と書こうとして、真っ先にオ課長と思ったんですけど、でも、よく考えたらみんなよかったので選べないですね。
あと、最終回の前半で終わっても満足したと思いますが、後半のぶっとんだ展開がめっちゃよかったです。
良いドラマでした。そしてわたしの韓ドライップスこれで終わりそうです。
<完>