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クラス分けテストに惑わされないで!

クラス分けテストに「心」を割く必要はそんなにないですよ、という話です。

新年度が近づいてきて、英語のクラス分けのためのプレイスメントテストを受ける/受けた人も多いのではないでしょうか。

授業開始時点で、自分のレベルに合った内容が提供されるクラスで学ぶことは、より効果的な学習のために大事なことです。

受講者をレベルに合ったクラスに振り分けること=目的

テスト=そのための手段

です。

ここで、授業を提供する側に問題が生じます。

提供する授業の種類は、たいてい複数あって、それぞれ達成目標が異なる=授業内容が異なるので、目的と手段を合わせるためには授業の種類別にクラス分けテストを実施することが求められます。

現実:実質無理

次に、提供する授業の内容にぴったりくるテストがあるか、というと大体ありません。
では、作らないといけないですね。

現実:実質無理

というわけで、既存のテストから、内容、所要時間、価格などの要素を考慮して選びますが、基本、消去法になります…。

すると、とても真面目な学生さんが「確かにTOEICスコアはこれだけありますが、話すのは苦手なのでついていけるか心配です!」という、非常に論理的な心配をされます。

大丈夫。
大体みんな同じだから。

また、「英語は高校の時もがんばって勉強してきたのに、スコアがこんなに低くて…ショックです…。」と春から涙する新入生も…。

人間は、基本的には、「やったことはできるけど、やってないことはできない」ので、受けたことのないテストで最初から実力相応の点を取るのは難しいです。

中には、「実力より下のクラスに入って楽をしようとしてる人がいるのを知ってます!そういう人と同じクラスでは不利になる!」というタレコミもありますが、特に大学の英語の授業は、評価においてその授業でのコミットメントが重みを持つことが少なくないので、そういうずるっこは、成績があまりよくないことが多いです。

特に、この春から大学に進学されて、英語がんばるぞ!と思っている人、クラス分けテストは、誤解を恐れずにいうと「必要悪」くらいのものです…。

あんまり気にしないで学生生活を楽しむことをまずは考えて〜。


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