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いつまで経っても大好きなもの

松屋銀座にて開催中の「シルバニアファミリー展」に行ってきました。

何を隠そう、シルバニアと言えば子供の頃夢中になって集めた玩具なのです。お小遣いでファンクラブ(シルバニア友の会)にも入り、オリジナル小物を作って遊んだりするような子でした。

今回の展示会は前々から目をつけていて、前売り券を買って仕事帰りにウキウキ見に行きました。

1985年発売当初からの歴代シルバニアファミリーやおうちの数々がずらりと勢揃い。

会場のあちこちから「懐かしい〜」「これ持ってたー!」という声が聞こえてきて、「だよねわかる〜!!!」と思わず返事したくなる勢い。笑 いつまでも変わらない、シルバニアの愛されぶりを実感しました。

年代を追うように展示されているので、昔遊んでいた大きなお友だちであれば、懐かしさに爆発するゾーンが必ずどこかに出現します。笑

私の場合は90年代からのこの辺りがストライクゾーン。


そしてこのブラウンウサギさんが!まさに!!私の遊んでいた相棒でした。

カリスマ的存在「赤い屋根の大きなお家」

当時シルバニアのおうちと言えばこの赤い屋根の大きなお家がメインで、みんなの憧れだったような記憶があります。今回の展示によると累計100万個のベストセラー製品だったそう。名実ともに大人気だったんですね。

私もサンタさんにお願いして貰った思い出があります。素敵ならせん階段があって、お部屋がたくさんあって、表面からも裏面からも遊べるところが新しくてお気に入りでした。

赤い屋根のおうちが欲しいですってお願いしたら、意図したものと違うおうちが来て「サンタさんが間違えた!!」と騒ぎ、1年後のクリスマスにリベンジで貰ったのも良い思い出。笑
(間違って贈られたおうちもこれはこれでお気に入りで、よく遊んでいました。)

人間界で大流行したおうちですが、シルバニアの世界でもカリスマ的存在だったらしく、公式Twitterによると「あまりに素敵だったので村のみんなが真似をして、これ以降どの家も赤い屋根のおうちでいっぱいになった」そうです。すごい。

シルバニアファミリーの設定

シルバニアはおうちとどうぶつたちが別売なのでどんな組み合わせで遊んでも自由なのですが、それぞれ設定も存在しています。

例えば先ほどの赤い屋根の大きなおうちは、アライグマファミリーが住む家。村に引っ越してきたアライグマさんたちのために、みんなで協力して作ったログハウスという設定です。

あと憧れといえば、森のパン屋さんでした。これはミケネコさんのお店で、赤い屋根の大きなおうちとジョイントできるという特徴。小麦粉を卸しているのはネズミさんで、水車小屋セットなんてのもありました。

こんな具合に、誰がどこに住んでいて何をして働いていて…という設定も含めて、自分の遊んでいた年代のものは強烈によく覚えています。

際限なく集めたくなる家具シリーズ

シルバニアの楽しさは家具集めにあり…と言っても過言ではありません。

台所周りだけでも冷蔵庫セット、鍋セット、フライパンセット、ダイニングテーブル、お皿セット、調理器具セットなどの種類があります。

とにかく種類が豊富だし、子供向け玩具とは思えない精巧な作りなんです。どれも本物の家具をそのまま小さくしたような、お洒落なデザインばかり。

昔はお年玉がわりに毎年ひとつ、祖父にこの家具を買ってもらうのが楽しみでした。

その後、学校やおとぎの国、赤ちゃん広場、森のマーケットシリーズなど色々なシリーズが発売されました。

特に学校はすごく憧れでした。給食セットや運動会セットなんてのもあって、次々惹き付けるのが本当に上手いですよね。

大きなハコモノは値段も張ってねだりにくくても、小物が充実しているとそちらから攻めやすいし、お人形が少なくても遊びやすい。

設定がしっかり作り込まれているからこそ、小物類のラインナップも豊富なのかも知れません。

進化し続けるシルバニアの世界

最近のシリーズの展示コーナーに入ると、「え!今こんなのあるんだ」と驚くものがたくさんありました。

たとえば私が昔遊んでいた頃、洗濯機セットは二層式のものでしたが、今ではドラム式の洗濯機になっています。

昔はシルバニアの世界に掃除機や車なんて文明の利器は存在していませんでしたが、今はコードレス掃除機もあるし、お人形を乗せられるワゴン車も出ていてびっくり。

学校には留学生シリーズが登場。パンダやコアラ、サルなどが留学生という設定で、なんとも国際色(?)豊か。

車の登場がきっかけなのか、いつの間にか「シーサイドエリア」なるものまで出来ていました。シルバニア村のみんなは週末になると、車に乗って海辺への旅行を楽しむそうです。


昔はシルバニアの世界は片田舎の村、という感じでしたが(だからこそ初期はシルバニア村から離れた「アーバンライフシリーズ」という街シリーズも出ていたわけで)、最近は都市化が進んで、文化もずいぶん発展したんだなぁ〜と感心してしまいました。

おわりに

子どもの頃大好きだったシルバニア。大人になった今見ても、変わらずワクワク胸がときめく素敵な世界でした。

常に進化し続け、ラインナップもどんどん増えてはいるけれど、不思議とごちゃつき感はなくて、シルバニアの世界観は変わらず大事にされているからなのかなぁ〜と嬉しくなりました。

改めて見ると、本当に小物類なんかは細々していて、このご時世だと「子供が間違って飲み込んだらどうする!!」なんて言い始める人もいるかもしれない。

だけどシルバニアの良さって、子供を大人のように扱ってくれているところだと思うのです。子供のおもちゃだからと言って手抜きはしない、本物志向の作り。

今回初めて知ったんですが、流し台の扉を開けると配管まで再現されてるんですよ。それもシリーズ初代から。見えないところまでこだわるって、相当な想いがないと貫けないことだろうと思います。

金具部分はきちんと銀色に塗り分けられているし、よく見るとパーツ数だってかなり多い。ミニチュアとはいえ、本物の家具と同じように作っているんでしょうね。

私の持っていたシルバニアたちは、今も実家に大事に取ってあります。将来子供ができたら一緒に遊ぶのが、ささやかな昔からの夢だったりします。
母親には「あんたが親になる頃には、子供に『お母さんの古いやつなんてヤダ〜』とか言われるわよ」なんて笑われてますが。笑

たしかに最近のシリーズを見ると、色合いもどんどんオシャレになっているし、どうぶつたちのラインナップもあの頃とは変わりました。

それでも、見ててホッとするのはやっぱり自分が当時遊んでいた頃のシリーズだし、ずっと心に残っているんですよね。
「赤い屋根の大きなお家」も今は三階建てになってクリーム色の素敵な外壁に変わったけど、「私にとっての『赤い屋根の大きなお家』」はやっぱり、あの時のログハウスなんですよね。ある意味原風景のようなものかもしれません。

村の地図やジオラマを見てワクワクするのも昔と同じ。もしかしたらシルバニアで遊んだ経験が、自分の生き方にも大きく影響しているのかもなぁ〜なんてことも感じました。(※いつしか街づくりの分野に興味を持つようになってその後の進路を辿っているのが私です)

改めて、シルバニアの素晴らしさを実感した展示会でした。
機会があったらもう一回行きたいくらい!多分何時間でも居座れそうです。笑

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