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そんなことを考えた夜

久しぶりに眠れない夜だ。

昨晩はお子たちと実家へ泊まった。実家へ行くと母が張り切って何でもしてくれるので、のんびり過ごして体力が余っているのかもしれない。

実家は落ち着くが、もうわたしの家ではないのだなといつも感じる。

わたしだけの場所だったはずの部屋はほぼ面影もなく母のミシン部屋になっていて、泊まる時はいつも和室の客間である。お風呂に入ってもシャワーの水圧が気になるし、湯船の深さも微妙に寛ぎにくい。テーブルと椅子の高さも自宅と違うので食べる時でさえ何気にストレスがかかる。15年間住んでいた家よりも、7年使っている家具や、引っ越してまだ1年も経たない家の方が、今のわたしにはしっくりくるのだ。

変わっていくのだなと思う。

物も場所も人も自分も。


中学の時、ずっと親友でいようねと言っていた子から、いつからか連絡がこなくなった。

夫と特別な日によく行っていたイタリアンレストランが、しばらく行けていない間に閉店していた。

寂しい、けど、親友には親友の、レストランのオーナーにはオーナーの、人生があるのだ。たまたまわたしの人生と交差してくれていたが、また違う方向へ進んでいるのだ。わたしがわたしとして進んでいれば、またいつか、出会すことがあるのかもしれないし、そうでないならないで、今交差しているもの、これから交差していくものを大切にしていけばいい。と、思うことで自分を楽にする。

明日は友達親子と遊ぶ予定があり、とても楽しみだ。車で行くので早く寝なくては。わたしも変わったのだ。

自分の部屋で、高校で離れ離れになった親友と夜な夜な電話していた女の子は、母に変わったのだ。お子たちの命を乗せて運転するのだ。早く寝なくては。

なんてことを考えた夜があることを記したくなった。実はもう結構眠い。おやすみなさい。


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