はじめましてのマルタ語【2】数と日にち
今回は、数の数え方と、日にち・曜日について。
数の表現にも、マルタ語がアラビア語の方言であるだけあって、かなり発音も似ているものがあります。なんとなく英語に似ている単語もたくさんあるんですよ。
数の数え方
1〜20、その後は10単位で単語があります。
ほとんど、語根(単語を構成する子音)は共通していて、
11-19は、語尾に tax が、
20以降の単語は、語尾に in がつきます。(例外があるのが辛いけど…)
例えば「3」は tlieta(トリータ)、「13」は tlettax(トレッターシュ)、「30」は tletin(トレティーン)のように、最初のT-L-Tの子音が共通していて、語尾にそれぞれ、-tax / -in がついて間の母音が若干変化している感じです。
31以降の数は、というと【1-9の数字 と 10単位の単語】の形で表します。
例えば「31」は、wieħed u tletin (ウィーヘッド ゥ トレティーン)。
u が、接続語で「〜と(英語のand)」に当たる言葉なので、
1と30 = 31、になるのです。
各月の表し方
続いて、各月の単語はこちら。
なんとなく、英語と似ている単語もちらほらありますね。
これは、この月の数え方が、ローマ皇帝によって定められたグレゴリオ暦によるもので月の呼び方についても、ルーツとなる単語が同じだから、かと思います。
例えば1月は、マルタ語ではJannar(ヤンナール)、英語だとJanuary、
これはJanus(ヤヌス)神が語源になった単語だそうです。
ちなみに、最初の文字は大文字表記になります。(これも英語と同じですよね)
日付の表し方
各月と数字の表し方がわかるようになったら、日付を表すことができるようになりますね!!
●月△日、という表現は日本語とは語順が逆になり「△日 ●月の」という表現になります。
「1月18日」なら、t-tmintax ta 'Jannar となります。
日付を表すときには、数字に定冠詞がつくので(英語でeighteenthとつくようなもの?)、t-tmintax
ta' は、「〜の(英語のof)」にあたるような接続語です。
なので、「1月の18日目」みたいな感覚でしょうか。
曜日の表し方
最後に曜日の表し方。かなりアラビア語に、ひいては、旧約聖書の影響を受けた単語たちで表される、興味深い単語たちです。
どこかで見た単語に似ていませんか???
そうです、数字の単語に似ているのです!!!
旧約聖書の『創世記』で、啓典の神が天地創造の7日目に休息を取ったことに由来していて、週の7日目:土曜日を「何もしてはいけない日」と定めたことに起因しています。
日曜日から、1日目、2日目…と数えていき、
金曜日はアラビア語圏≒イスラム教圏では集団礼拝の日、ということで「集まる」という意味に由来する単語が当てられています。
土曜日は安息日、のとおりで「休む」に由来する単語になっています。
ちなみに、曜日の表記も、単語の頭の文字を大文字で表記します。
【 1月18日 月曜日 】をマルタ語で。
これまでの内容を踏まえて、
このnoteを書いている今日、1月18日月曜日、を表すと
It-Tnejn t-tmintax ta ’Jannar
となりますね。曜日も、最初に持ってくることが多いようです。
本日はここまで。
Saħħa!(さようなら!)
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