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板橋ハウスの認知シャッフル睡眠法

最近ケータイに張り付いたように板橋ハウスを見ている。
引越しにより持つ友を全て失った僕は、この三人のYouTubeを見て、笑顔を取り戻しつつある。

そして今日たまたま見た認知シャッフル睡眠法の動画もまた、僕を笑顔にしてくれた。この文章は上の動画の解説というか感想というかになっています。

認知シャッフル睡眠法とは、10秒おきに流れてくる関係の無い単語を思い浮かべることによって、論理的思考を奪い眠りに誘う睡眠法のことらしい。
この動画では板橋ハウスの三人が10秒おきに単語を言っていくというルールであった。動画は20分近くあるが、内容はほぼこれだけである。

三人は終わった際に、視聴者はこれを見て何が面白いんだ。と仰っていたが、実に笑いを誘う要素が盛り沢山であった。これでは睡眠導入動画というより爆笑導入動画である。やかまし。

まず一つ目、みんな小さい声で喋っている
あくまで睡眠導入という体を取っているのでみんな小さな声で喋っている。嫌でも空気が静かになるので空間に緊張が生まれる。その緊張と真面目にやっているという建前が合わさり、笑ってはいけないという空気が出来上がる。
お調子者が先生に怒られているような、修学旅行の消灯した部屋でボソリと会話をするような、そんな空気が出来るのだ。こういう時は大体何を言っても面白い。

その二、単語の妙
以前、面白い人(それか考えが柔軟な人だったかちょいと忘れてしまった)は全く無関係な単語を一瞬で組み合わせる事が得意。というツイートを見た。例えばちょんまげドリアンみたいな。元ツイートが見つからなく、ソースが出せないのが申し訳ないが、とにかく人は脈絡の無いものに弱い。
笑いについての原理や法則でも、よく言われているのが「裏切り」だ。
一般論的に当て嵌めた予想と全く関係のない言葉や現象が来てしまうと、その混乱や不思議さから笑いが起こってしまうのだ。
例え普遍的な単語であっても、誰も予想だにしない単語を放ってくる。見えない所からパンチをくらう感覚だ。
この動画でも裏切りの構図が勝手に出来上がっていた。

その三、何だかんだフリとタメがある。
上で挙げた空気感と裏切り感があっても、それ一辺倒であれば段々と慣れてきてしまうものだ。毎回毎回大技を出そうとしても、効果は薄れ逆にスベってしまう。
しかしこの三人は芸人ということもあるのだろうか、その辺のバランスが非常に上手い。
前に一度言った単語をとりあえず使ったり、一笑いあった後にはジャブ的な単語で空気を均している。けれど同じ単語を二連続で使ったり、先程とは転じて一度使った単語を使って笑いを生み出せたりもする。
意識の外からの攻撃だけでなく、全体の流れからも裏切りを生み出す。
三人がヒソヒソ喋っているだけなのに、その実この動画にはセンスが溢れていた。

以上が、僕がこの動画の面白い所を考察した結果である。
この動画に限らず板橋ハウスの動画は本当に面白い。学生のようなワイワイ感とくだらなさは乾ききった社会人の心を潤してくれる。まだ卒業して半年と少ししか経ってないのに、このような掛け合いが遥か遠い昔のように感じてもの寂しい。

また今度お笑いについて文章を書いてみようかな。

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