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惰性女つれづれなるままに 1

東北から大阪に引っ越してきて、多分100回は聞かれたこと「どうして大阪に!?」という質問。どうしてだろう?好きだから来た。来たかったから来た。などなど色々な回答をその時によって答えるけど、どうも自分の中で嘘の答えを言ってる感が強い。

どうして来たの? おそらくこれの答えはない。考えてみてほしいんだけど、東京、埼玉、長野、北海道、沖縄など必ずみんなどこかで生まれて育っているはず。
あなたはどうして東京で生まれたの??
こんな質問する人いないと思う。それと同じで、私が大阪に引っ越して住み始めた理由はあるようでない。

ただ、気づいたらもう住み始めてて時が流れている。自然なこと。

次に言われるのが、写真家であること。写真家で東北から大阪に突然引っ越して来た人。謎だらけでツッコミたくなる気持ちもわからなくはない。昔の私もそうだったと思う。「え!?すごいですね。すごい挑戦者ですね。バイタリティがありますね」と言われることも多い。

挑戦者なのだろうか?バイタリティてなんだっけ?バイタリティとは、活力、生命力、活気などどうにも賑やかで血気盛んなイメージ。どちらも私にはしっくりこない。

うーーーん。今日はまとまらないぞ。
挑戦 努力 活気 このへんの言葉は私が一番苦手とする言葉だからである。むしろ私なんて誰よりもナマケモノで、ギリギリで暮らせるなら働きたくなくてダラダラ寝てばかりいる。ご飯も、いわゆるズボラ主婦さえドン引きするような3食卵かけごはんとか、アメリカンドッグとかピザとかポテトばかりたべる。
世の中の過半数がコツコツ働いている時に、キットカットでバニラアイスをほじくって食べてみたり、タバコを5本連続で吸ってみたり、ヒマなのでそこらへんにいる鳥に話しかけてみたり、怠惰と惰性の極みのような暮らしをしている。

こんな生活をしているのに、外に出るとなぜか「挑戦してすごい!バイタリティ溢れる!かっこいいですね!」と言われる。この惰性女の暮らしに憧れる人もいた。

おそらく、みんな働きたくないんだろう。感情を押し殺して毎日会社に行き、無になって働いて暮らしているんだとすごく思った。住む場所も、なんとなくなんとなくここに居続けてるんだろう。とくに変える必要性もないから。だからレールが完全に外れた暮らしをしている私にそんな声が上がるのかもしれない。

挑戦とか努力とか、私からみると毎日会社に行って暮らしをしているみなさんのほうがよっぽど似合うと感じる。挑戦なんて、私からしたら電車に乗って会社いけるだけでも挑戦だからね。それができないのが惰性女である。

自分の気持ちに従って動く。会社に行きたくなければいかない。ちり積もってクビになるだろうけど、惰性女になるためにはそのぐらいの覚悟は必要だと思う。それができないなら、憧れない方がいい。

少し楽しくなって来たのでまた、惰性女については続編を書こうと思う。


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