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仁和寺の金堂の表の顔

こんにちは、みほとけです。

これはみほとけが初夏に京都の仁和寺さん (にんなじ)に行った時のお話

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【世界遺産】仁和寺。
そこでめえええちゃくちゃいい体験をしたこと、温めていたのでお知らせするよ。

名付けて

[ KYOTO NINNNAJI DEEEP TOUR 2018 ]


いってみましょう。


まず境内についたみほとけ一行はお寺の方にご挨拶。

なんと、以前上野の東京国立博物館で開催した「仁和寺と御室派のみほとけ」展で、京都から会場にきていたお坊さんが、私のことを発見してくれたことがきっかけのご縁です。なんという嬉しいことなのでしょうか。なんと奇跡的なことなのでしょうか。

そもそも、仁和寺さんとはものすごく格式高いお寺さん。
歴史の教科書にも必ずでてくると思うのですが、888年に作られて
代々天皇家の方々が門跡(もんぜき:いちばん偉い人)を勤めてきました。
文化的・美術的・宗教的・歴史的、何をとっても高貴な日本のお宝的な寺院です。今もやんごとない方々から修学旅行の子供達まで幅広く愛されている場所。
詳しくは公式をみてね 真言宗御室派総本山仁和寺・公式HP

挨拶もそこそこに、ご案内の始まり始まり。

(興奮)

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その1 リアル浄土・金堂

早速、入って赤い”中門”を抜けます。”ちゅうもん”と読みます。境内の中間にある中門です。重要文化財です。

はい、中門を潜って直進!
どどーーーん!

金堂!!
”こんどう”と読みます。
国宝です。
”こくほう”と読みます。

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現存最古の紫宸殿。”ししんでん”と読みます。天皇がまじ大切な儀式をするときに使ってた建物です。
仁和寺のオリジナルの金堂は火事で焼けちゃったから、平安時代からあるものを移築してきました。

大きさも美しさもやんごとない。
屋根の修理が終わったばかりで、現役バリバリ感がカッコ良いです。
(写真中央あたり。手前に突き出てる屋根の角っちょを見てもらうと、亀に乗った仙人がいるのがわかりますか?めちゃ可愛くない?)

そして・・・


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じゃん。

特別に中に入れていただいました。


中のお写真は……撮れなかった。。。


あまの荘厳さに、とても、写真いいですか?なんて聞く余裕もなく、みほとけ持ち前の図々しさも失われて、目の前の空間を目と体に染み込ませることに必死でした。
頑張って文字でお伝えしたいと思います。


ギギギぃ、、、と扉を開けると、、、

暗い。

雨の中、全方位の扉が閉ざされた金堂の中は真っ暗。

自分たちが今開けたところからうっすらと中が照らされてるだけ。

国宝だから建物に電気を通すことができず、何も見えません。

お坊さんが一つ一つ扉をあけてくれて、徐々に中が見えて来ました。

徐々に目に入ってくる国宝・仁和寺の金堂の内側。

じわぁぁっと目に映ってきて驚いたのが

圧倒的に綺麗な壁画

仏像がいる後ろの壁。
極楽浄土が描かれています。
背景のように描かれている絵がまああああああぁぁぁ美しい。
金堂の横幅一面に広がっていて、視界はほぼ極楽浄土の絵で満たされます。


大きな絵は五間ありました。
柱が6本あり、その間の空間が5つ。一間2mくらいあって、それが五間

で、その五間の中に細部まで余すことなく描かれた浄土の情景。

壁画には全くもって造詣のないみほとけですが
光が差し込んで、踊ってる菩薩がいて、まるでいい匂いがしてきそう...
全体的に黄色っぽい雰囲気でしたね...黄金って感じより、金木犀って感じかな,,,
造詣ない人間にもすごさが圧となって押し寄せてくるこの感じ。

もちろん!

須弥壇(仏像が座ってるステージ)センターに座する阿弥陀三尊像さんも超・素晴らしいです。本尊の阿弥陀三尊像。今、金堂においてあるものは江戸時代に作られたもので、国宝じゃないんだけどね。

お寺の創建当時の大元のやつは霊宝館にいます。
こちらはもちろん国宝。


それを囲む四天王がいて、両脇には菩薩さんもいて

これらの仏像が前に座ることで完成される、本物の浄土のような空間。
壁画の2D✖️仏像の3D
仮想現実。AR。リアルジョード。
これが平安時代の最新・再現技術。
これが天皇の力。

今もなお圧となって押し寄せる感動的な再現度でした。

思い出すだけでもため息出る。


で、気になっちゃったのが【⚠︎ここから空想ゾーン】
須弥壇(仏像が乗っているステージ)には中央に階段がついているんですよ。
ど真ん中の阿弥陀如来の目の前からこちらに向かって。

・・・「この階段は誰が登るための?」

掃除をする人はこの階段、使わないらしいし。

ん〜じゃあ、誰のため?

っっっっっっハ!!!!!!
そこにいる阿弥陀如来さんが登るため?!?!?!?

それって、仏像が動いてると想定されてたから、いや、真言密教の強烈なパワーをもってしたら仏像は法力で動き出してこの浄土の中で生活していた。仏像、、、生きてました。


彼らがステージに登るため、客席に降りてくるための階段が設置されているんのではないだろうか。私はそう思うのです。


・・・ちなみに・・・
冒頭でも言ったように、この建物は紫宸殿(天皇が儀式で使ってた宮殿)。
もともと仏像用ではなく、天皇が儀式で使うもので、今は須弥壇になっているけど、本来は紫宸殿の儀式用のステージ。つまり、天皇が登るための階段だった。仏像用じゃなかった。無知ゆえの妄想。許してぇ。

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(外観・ヨリ)


さて、感動と興奮の金堂見学、本当に驚くのはここから。

その裏に迫ります。

(金堂、壁画の裏側。極秘の最強守備軍団。続き…)

ご案内してくださった感謝の気持ちを込めて

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ご本尊の国宝・阿弥陀如来三尊像です

いつものことながら、長文を読んでくれてありがとうございます。

では、これにて。

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